渋谷駅東口地下歩道から渋谷警察署側地上へ通じる出入り口「16c」のエスカレーターの供用が8月1日、始まった。
9月13日に開業する南街区の高層ビル「渋谷ストリーム」と駅街区の再開発に伴い架け替え工事が進められている「渋谷駅東口歩道橋」にもつながる「16c」。東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線の出入り口として地下道から地上に通じる。国道246号線と明治通りが交わる交差点に架かる同歩道橋は、対角線部分を伴うロの字型だった従来の橋を、これまでの1.5倍以上の幅員に広げるなど改良する。
歩道橋では246号沿いに六本木方面に向かって伸びるスロープ部分が6月1日に閉鎖され、同20日にエレベーターの供用を開始。地下~地上は深さ13.71メートル(地上~歩道橋デッキは6.55メートル)で、階段は全95段。一部通勤客らからは「暑い中、階段を100段近く登る気にはなれない」などの声も上がっていた。エスカレーターは、地下2階~地下1階(長さ16.5メートル)、地下1階~地上(同12.4メートル)の2段階で地下と地上をつなぐ。
渋谷駅東口交差点から渋谷署前交差点では歩道橋の架け替え工事に伴い、8月5日22時から翌6日7時にかけて車線規制を行った。うち24時~翌1時のうちの10分間は一時通行止めとし、多軸台車で架設する橋桁を運搬、クレーンで取り付けた。今月26日から27日にかけても同様の車線規制を行い、残るパーツを取り付け、ロの字の4分の3が完成する。
全21の架設パーツのうち最後のパーツとなる、駅街区(渋谷スクランブルスクエア)と渋谷ヒカリエ側をつなぐ明治通り上に架かる橋桁は9月下旬に取り付け工事を行い、大規模な交通規制を予定。10月には古い橋を撤去し、歩道橋では順次、舗装や照明などの整備を進める。