Bリーグ・アルバルク東京(A東京)が8月5日、秋に開幕するBリーグ2018-19シーズンの新体制をアリーナ立川立飛(立川市)で発表した。
インクレディブル・ファミリーのマスク姿で登場したザック・バランスキー選手
Bリーグ開幕から渋谷区をホームタウンと位置付け活動しているA東京。昨シーズンは関東アーリーカップとチャンピオンシップを優勝し2冠を達成した。レギュラーシーズンでホームアリーナには延べ7万5264人が来場したと言い、来季は9万人を目指すという。ファンクラブ「ALVARCARS」会員数は4530人で昨対比150%となった。
来季のチームスローガンは「先へ・前へ」という意味のある「AHEAD」。昨シーズンの優勝に満足することなく、「さらに強くなっていきたい」という思いを込めたという。ユニホームは引き続き、アディダスがサポートする。軽量化を図ったほか生地には通気性を追求した技術を取り入れたという。ホームは、黒をメインに首元や同ブランドの「スリーストライプス」で赤を採用。アウェーは、白を基調に赤と黒を随所に取り入れた。右肩には昨シーズンの優勝チームを表すロゴを配している。
チームは2季目となるルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)がチームを率いるが、レバンガ北海道でHCを務めていた水野宏太さんをトップアシスタントコーチに迎えたほか、京都ハンナリーズでマネジャーを務めていた東島奨さんがアシスタントコーチ・スカウティングコーチ・通訳に、池田親平(ちかひか)さんがアシスタントコーチ・スキルコーチに、それぞれ就任した。
選手は、日本人9選手、外国人選手2人の計11人が残留を発表していた。発表会中、最後の外国人選手としてセルビア出身で、現役のモンテネグロ代表選手であるミルコ・ビエリツァ選手との契約が決まり、サプライズ発表。ビエリッツァ選手はパヴィチェヴィッチHCが現役時、ルーキーとして一緒にプレーしたことがある選手だという。1984年産まれ。身長207センチ、体重112キロ。ポジションはパワーフォワードで、背番号は51となる。併せて、トヨタ自動車が開発したAIバスケットボールロボット「QUE(キュー)」も紹介し、来シーズンも「進化して」試合に登場することを約束した。
昨シーズンから選手がほとんど変わらないが、パヴィチェヴィッチHCは「ゼロからのスタート」とおごらない。「昨シーズンにも増してアグレッシブにインテンシティー(強さ)も高く、見に来てくれた方がより楽しいゲーム内容になるよう、もっといろいろな方法で攻守ができるチームを目指す」と意気込んだ。日本代表選手が所属していることやオン・ザ・コート(出場できる外国籍選手)のレギュレーションが変わることから「昨年の倍くらいタフなものになる」としながらも、「昨シーズンからやることは大きく変わらない」と話した。
発表会後にはファン感謝祭を実施。菊地祥平選手や安藤誓也選手、小島元基選手はさまざまなブースで写真撮影に応じたほか、チーム最年少の齋藤拓実選手は、アリーナ外でかき氷のシロップをかける役を担った。トークショーで、キャプテン正中岳城(たけき)選手は「トークの極意」などを話したほか、バスケットボール教室ではディフェンス役をするなど子どもたちとふれ合った。映画「インクレディブル・ファミリー」とBリーグがコラボしたキャンペーンに参加するザック・バランスキー選手は、主人公たちと同じマスクを着けて登場するなどファンを楽しませた。場内では優勝トロフィーを展示したほか、トレーナーらによるトレーニング教室、チアリーダーによるダンス教室なども開いた。
当日は、来季のシーズンチケットを持っている人や、来季のファンクラブ(レギュラー・ジュニア)入会者500人以上が参加した。