渋谷駅南街区の再開発に伴い、渋谷川に架かる「稲荷橋」(渋谷区渋谷3)が化粧直しされた。
100年に一度といわれる大規模な再開発工事が行われている渋谷駅周辺。駅南街区は、9月に開業を控える商業施設「渋谷ストリーム」(同)の開発や渋谷川の再生、川沿い約600メートルにわたる遊歩道や広場2カ所の整備工事などを行っている。橋の整備は公共施設整備の一環で、7月には同じく渋谷駅に掛かる金王橋が完成した。
渋谷駅に最も近い位置に掛かる稲荷橋(幅約6メートル×全長約10メートル)は渋谷ストリームに隣接し、同施設への導線となる広場につながる。1921(昭和10)年に忠犬ハチ公像のモデルとなったハチが近くで死んだことでも知られる。
7月26日から作業員が手塗りでさび止めを施し、下地を塗り、8月1日夜に最終仕上げとしてグレーのペンキを塗った。併せて、稲荷橋を挟み明治通りからJR渋谷駅側をつなぐ渋谷区特別道第554号路線(稲荷橋を除き約53メートル)の整備や、歩道と道路を分けるガードレールの塗装も行った。