渋谷をITの世界的技術拠点にしようと、サイバーエージェント(渋谷区道玄坂1)、ディー・エヌ・エー(渋谷2)などIT企業4社が手を組み、「SHIBUYA BIT VALLEY(シブヤ・ビットバレー)」プロジェクトを立ち上げた。
サンフランシスコのITベンチャー拠点「シリコンバレー」になぞらえ、渋谷エリアが「ビットバレー」と呼ばれるようになったのは1990年代末ごろから2000年代初頭にかけて。近年ベンチャー企業の流入が続く五反田などの他エリアに対し、創業以来渋谷エリアに拠点を構えるIT企業がタッグを組むことで「ビットバレー」を周知し、国内のIT事業発展をけん引する狙い。
参画するのは、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、GMOインターネット(桜丘町)、ミクシィ(東1)の4社。大規模再開発が各所で進み渋谷エリアに注目が集まる中、改めてビットバレーを打ち出しIT集積地としての機運を高めようと、サイバーエージェントが声を掛け4社が集まった。
本年度を「#0」と位置付け、9月10日に若手エンジニアを対象としたテックカンファレンス「BIT VALLEY 2018」を開く。基調講演としてGMOインターネット熊谷正寿社長、ディー・エヌ・エー南場智子会長、サイバーエージェント藤田晋社長がトークセッションを行うほか、同月開業する「渋谷ストリーム」に拠点を構えるグーグル日本法人も特別講演。「渋谷で働くエンジニアは楽しい」をテーマに、最先端技術研究の紹介、スマホゲーム開発者のプレゼンテーションなども予定する。
プロジェクト発表後、渋谷に拠点を置くIT他社からの問い合わせも多く、当初想定していた定員700人を上回るペースで申し込みがあり、「増枠を検討している」(サイバーエージェント)という。会場は渋谷区文化総合センター大和田さくらホール・コスモプラネタリウム渋谷。開催時間は12時50分~19時(12時受付開始)。入場無料。事前予約制。
来年度の本格始動に向け、今後公式サイトの立ち上げや企業を超えた勉強会の開催なども視野に入れる。