渋谷区と聖心女子大学(渋谷区広尾4)が7 月30日、「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S-SAP、エス・サップ)」を締結した。
区が2016年4月から推進している同協定は、民間企業や大学などの持つ技術やノウハウを活用しながら、協働で地域社会の課題解決を図る包括連携協定で、これまでにセコムやJVC ケンウッド・ビクターエンタテインメントなど区内の企業を中心に17社、津田塾大学や学校法人実践女子大学など6校と同協定を結んでいる。
同大はこれまでも、食事だけでなく知恵や体験も提供する区の「こどもテーブル事業」に学生が参加してきたほか、広尾地域でボランティア活動をするなどしてきたが、同協定を機に相互の連携を一層強化し、さまざまな分野における課題解決に協働して取り組んでいく方針という。
連携するのは、教育・生涯学習や、子どもや家庭を取り巻く社会問題の解決、まちづくりや地域コミュニティーの活性化など6項目。具体的な内容は今後検討・調整していく。
調印式で長谷部区長は「今後は、学びたいという意欲が高い高齢者向けの生涯学習講座にご協力をいただければ」と話した。同大岡崎淑子学長は「聖心女子大学は開学当時からソーシャルアクションを大学の使命とし、グローバル共生を重視してきた。区のさまざまな取り組みを学びながら、学生のアイデアを一緒に形にしていただければ」と期待を寄せる。
締結期間は2021年3月31日まで。