ミスコンテスト「ミス・アース・ジャパン」の2018年ファイナリスト26人が7月13日、原宿・表参道周辺でごみ拾いを行った。
2001年の第1回を皮切りに毎年行われている「ミス・アース」は、「ミス・ワールド」「ミス・ユニバース」などと並び各国の女性が美しさを競うミスコンで、ファイナリストらが環境保全などを呼び掛けるのも特徴。日本からは今年、地方大会を勝ち抜いた26人のうち、今月23日に開かれる日本大会で選ばれた代表が、11月にフィリピン・マニラで開かれる本大会に出場する。
30度を超える炎天下の中、神宮前交差点からごみ拾いをスタートしたファイナリストたちは、黒字に緑でミス・アース・ジャパンのロゴが描かれたTシャツにジーンズやスニーカーを合わせたカジュアルなスタイルで袋を持ち、トングを片手に歩道脇や草陰に捨てられたごみを拾って回った。
作業を続けるうちに自ら進んで細かい場所まで落ちているごみを探しに行くなど、声を掛け合いながら協力して次々にごみを拾い集めていった。集まったごみは、空き缶や吸い殻、お菓子の包みなど大小さまざまで、最後は燃えるごみと燃えないごみに分別し、作業を終えた。
ごみ拾いは、2015年のミス・アース日本代表、山田彩乃さんが世界の代表と交流する中で、環境問題に対する各国の出場者との間に感じた意識の違いに驚きを感じたことをきっかけに、原宿・表参道エリアをはじめ全国でごみ拾い活動を展開するNPO法人「グリーンバード」に話を持ち掛け、実現したもの。
福岡代表の林田遙さん(20)は「思っていた以上にごみが落ちていた」と普段気付かないごみをたくさん見つけたといい、「きれいになったところを見るのがうれしかった。今後も続けていきたい」とごみ拾いにやりがいを感じていた。広島代表の梶本菜々さん(18)も「もうちょっと拾いたかった。もっときれいにしたい」と、時間が限られた中での作業を残念がった。
平成30年7月豪雨災害で大きな被害が出ている広島出身の梶本さんは「自分の住んでいる場所は幸い大丈夫だったが、被災地方面に行く予定があり行ってきた」といい、「高速も使えず電車も動いていないのでフェリーで行くしかなかった。直接被害に遭っていなくても、物流が止まっていて苦しんでいる方たちがいた」と現状を目の当たりにしたという。「今日ここに来るか悩んだ。でも、ここにおることで伝えられることがあれば」と前向きに話した。