スパイラルホール(港区南青山5)などで今秋、ダンスフェスティバル「Dance New Air2018」が開催される。主催は、一般社団法人ダンス・ニッポン・アソシエイツ(渋谷区渋谷2)、ワコールアートセンター(南青山5)、実行委員会。
2002年に青山劇場のプログラムとして初開催された「ダンスビエンナーレトーキョー」が前身となる同フェスは、2014年に「Dance New Air」と名称を変更。2015年に青山劇場が閉館したが、社団法人を設立し引き続きスパイラルホールを中心に開催している。前回開催時は有料・無料プログラム、連携プログラムなど合わせ延べ約6万人が来場した。
インターネットやスマートフォンの普及により、ダンスを取り巻く環境が変わりダンスが多様化する中、8回目を迎える今回は「身体(からだ)を透(とお)してみえてくるもの」をキーワードに、「直接向き合わないと体感できない、琴線に訴えかけてくる作品」(チーフプロデューサー宮久保真紀さん)をラインアップするという。
今年は、スパイラルホールに加え、VACANT(神宮前3)やワールド北青山ビル(北青山3)、草月ホール・プラザ(港区)などを新たな会場に規模を拡大。2009年から協力しているシアター・イメージフォーラム(渋谷2)、青山ブックセンター本店(神宮前5)も含め9カ所を会場とする。
公演プログラムは7作品。振付家の黒田育世さんが2005年に初演した「ラストパイ」を、菅原小春さんや熊谷拓明さん、奥山ばらばさん、12歳の関みなこさんらと共に再演するほか、豪ダンスカンパニー「Lucy Guerin(ルーシー・ゲリン)Inc」による「SPLIT」、元保健体育教師で現大学講師でもある木野彩子さんによるレクチャーとパフォーマンスの公演「ダンスハ體育(たいいく)ナリ?」、エアロビクスを題材に音をかけずリズムのみでパフォーマンスを進めていく「Aerobics!A-Ballet in 3 Acts」など。
VACANTで映像作品と写真の展示を行うヨーロッパを拠点にするビジュアルアーティストの小林勇輝さんは、同所でパフォーマンスワークシリーズの新作「Chromosome」を披露する。新体操とストリートダンスを融合したアクロバットパフォーマンスを展開する男性ユニット「BLUE TOKYO」は、いけばな草月流作家の山田幸泉さんが作る竹ひごを使ったインスタレーション空間でパフォーマンスを行う。
シアター・イメージフォーラムでは、「体」をテーマにした映像作品を上映するほか、スパイラル1階のスペース「ショウケース」ではダンスショーケース、ワールド北青山ビル前では屋外パフォーマンスや親子で参加できるワークショップ&パフォーマンス、青山ブックセンター本店ではダンス・身体・表現に関する書籍を集めたブックフェアなども予定する。
開催は10月3日~14日。鑑賞料はプログラムにより異なるが、全7作品を1回ずつ鑑賞できる通し券(2万2,000円、20枚限定)、一般発売チケット料の500円引きとなる24歳以下・65歳以上が対象となるチケット、港区在住・在勤・在学者対象のチケットも用意する。8月3日発売。