男子プロバスケ「Bリーグ」2018-19シーズンの対戦カードが7月9日、発表された。
3季目を迎えるBリーグ。昨シーズンはB1・B2の総入場客数が250万2931人で初年度(223万8359人)と比較して11.8%増と、当初の目標(10%増)を上回る結果となった。3シーズン目B1では、「プロスポーツとして根付かせる」「仕事帰りに観戦する文化を定着させる」「平日のニュースでも取り上げられる」ことを目的に、平日の試合を60試合中12試合に増やす。大河正明チェアマンは「集客は大変かと思うが、必ずやBリーグの将来の発展につながる」と期待を込める。
渋谷区をホームタウンとするサンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)と、昨季シーズン優勝を果たしたアルバルク東京(同、A東京)は共に、昨シーズンと同じ東地区に所属。同地区には、昨シーズン2位の千葉ジェッツふなばし(同、千葉)や初代王者の栃木ブレックス、現役最年長・折茂武彦選手率いるレバンガ北海道(同、北海道)、B2から昇格を果たした秋田ノーザンハピネッツも属している。
A東京とSR渋谷は第1節(10月6日・7日)に、A東京のホームアリーナ「アリーナ立川立飛」(立川市)でレギュラーシーズン初の渋谷ダービーを行う。このほか、来季のダービー戦は4試合を予定している。
SR渋谷のホーム開幕戦は10月13日・14日で、北海道をホームアリーナの青山学院記念館(渋谷区渋谷4)に迎える。SR渋谷はホーム30試合中25試合を同記念館で行い、平日の試合の一部を墨田区総合体育館(墨田区)で行う予定(1試合は会場調整中)。
このほか、B1中地区にはDeNA(渋谷2)傘下となって新たなスタートを切る川崎ブレイブサンダース(以下、川崎)など6チームが、B1西地区にはB2から昇格したライジングゼファー福岡など6チームが、それぞれ属する。B1は全試合に先駆けて10月4日には千葉と川崎の1戦を先行で行い、「全国の皆さんの注目を集めたい」「Bリーグらしいエンターテインメント性を追求した革新的な演出を見せたい」という。
全体のスケジュールは平日の試合が増えることで、中2日や3日とタイトなスケジュールとなるが、日本代表(AKATSUKI FIVE)の「FIBAバスケットボールワールドカップ2019アジア地区2次予選」の前などはリーグ戦を控えるようにしたほか、FIBAの大会が入る可能性があることから昨シーズンより2週間早くレギュラーシーズンが終わるように組んだという。
B2はB1より1週間早い9月28日に開幕。開幕節では、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)の被災地をホームタウンとする「愛媛オレンジバイキングス」と「広島ドラゴンフライズ」の対戦も組まれている。Bリーグでは、同カードを「一つのキーとして、復興支援に向けて何らかの支援、災害に遭われた方や地域を元気にできたら」(大河チェアマン)と考えている。