表参道沿いに10月5日、仏パリ発パティスリー「MICHALAK（ミシャラク）」の国内初店舗「MICHALAK OMOTESANDO」（渋谷区神宮前6）がオープンする。経営はユーロパティスリー（同）。

日本で働いたこともあるクリストフ・ミシャラクさん

　パティシエのクリストフ・ミシャラクさんが手掛ける同ブランドは現在パリに4店舗とラボを展開している。1973年仏サンリス生まれのミシャラクさんは、ニースのミシュラン2つ星ホテル「ネグレスコ」でグレゴリー・コレさん、パリの「フォション」でピエール・エルメさんの下などで経験を積み、27歳でパリの5つ星ホテル「プラザ・アテネ」のシェフパティシエに就任し、直後にはミシュラン3つ星を獲得するなどした。2013年から自身のブランドを展開している。

　1997年～1998年には「グレゴリー・コレ」（神戸市中央区）でスーシェフを務めた経験があり、当時から「いつか日本で店舗を持てたらと漠然と思っていた」（ミシャラクさん）という。同店で働いていた時から「毎週のように来ていて、好きな街」であることから表参道に出店を決めた。

　場所は仏菓子店「ペルティエ」跡。店舗面積は124平方メートル。店内にはカフェスペース24席を設ける予定。本国のデザインを踏襲する店舗は、モノトーンの中に木目を取り入れる「クールポップ」「シンプル」をコンセプトに、菓子が引き立つように仕上げるという。

　「ロック＆ラグジュアリー」をコンセプトにする商品は、砂糖やゼラチンの使う量を抑えることで糖分や油分を控え目にしつつ、こだわって探すという「素材の味」をしっかり出すことを心掛けているという。スペシャリテはクッキーとブラウニーで作る「KOONIES（クーニーズ）」で、キャラメルやヘーゼルナッツ、オレンジジャスミン、ユズなど数種類のフレーバーを用意。「KOSMIC（コスミック）」はふた付きの透明な容器にナッツやフルーツ、クリームなどを層にして詰めるモバイルフード。このほかケーキ、カセットやビーチサンダルをかたどったチョコレート、軽食などパリで展開する商品の中からセレクトした商品を展開予定。

　「コスミック」のアイス＆ソルベやソース、フルーツ、ホイップ、クランブルを選んでオーダーメードできる「KOSMIC GIVRE（ジブレ）」と、ロゴをあしらうロケット型のサブレを日本限定商品として用意する。価格は全て未定。

　ミシャラクさんは「自身の店を開く時に、他のパティスリーと同じものを作らない、オリジナルのクリエーションを作ることを肝に銘じた。私の店に来てもらえれば、イノベーティブであると確信していただける。ユニークな菓子を召し上がってほしい」と話す。

　営業時間は未発表。