サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝トーナメント1回戦で日本代表がベルギー代表に敗れ初のベスト8入りを逃した。
1次予選をグループ2位で突破し2大会ぶりに決勝トーナメント進出を決めた日本の初戦は、FIFAランキング3位のベルギー。日本時間の3時にキックオフの試合となったが、これまで同様、渋谷のクラブやスポーツバーなどではパブリックビューイングが行われた。
この日もスクランブル交差点には大勢の警察官が待機し、信号機を操作して「直角通行」のみにして斜め横断ができないようにしたほか、今回は渋谷センター街の中ほどにもバリケードを設置してスクランブル交差点に向かう歩行者を迂回(うかい)させる措置も講じた。試合終了後、日本代表のユニホームを着たファンらの姿が見え始めるも騒いだりする姿は見られず、5時過ぎには渋谷センター街入り口付近のバリケードを解除。5時20分には信号機を元に戻して斜め横断を解禁した。JR山手線も4時台から運行されていることもあり、ハチ公前広場に滞留する人も目立たず、大きな混乱は見られなかった。
試合は、開始15分間ベルギーにシュートを許さなかったほか、コーナーキック5本など攻め込むベルギーを粘り強いディフェンスで抑え、前半はスコアレスで折り返した。後半に入ると開始3分、柴崎岳選手のスルーパスから原口元気選手のゴールで日本が先制すると、7分には乾選手のミドルシュートで2点目を奪った。しかし、24分ヤン・フェルトンゲン選手のヘディングで1点を返されると、29分にはマルアヌ・フェライニ選手のヘディングで同点に追い付かれた。戦いはアディショナルタイムにもつれこみ、49分カウンターから走られナセル・シャドリ選手のゴールで逆転を許すと、直後、試合終了のホイッスルが響き渡り2対3で敗戦。日本は初の8強入りを逃した。