渋谷・松濤に6月14日、玄米を使った料理を提供する「レストラン GENMAI GENKIDO」(渋谷区松濤1、TEL 03-3460-1800)がオープンした。
農機メーカー中九州クボタの子会社で、5年ほど前に開発したオリジナルの「玄米ペースト」を使ったパンやパスタを販売する「玄氣堂」を本社施設内に出店している熊本玄米研究所(熊本県)と、広告制作など手掛けるトレードマーク(港区)が3月に設立した合弁会社「玄米玄氣堂(げんきどう)」(同)の第1弾プロジェクト。異業種の両者がタッグを組み玄米の消費拡大や普及を目指すという。
「トレンドの発信地」であることなどから同所に出店。30~40代をコアターゲットに据える。イタリアンレストランを居抜きで使う同店の店舗面積は約30坪。席数は48席(テーブル34席、カウンター6席、テラス8席)を用意。「ナチュラルな雰囲気」に仕上げた店舗は壁や天井は白色に仕上げたほか、ウッドデッキのテラスを作り、椅子やテーブルは木目調のものを配置した。壁には熊本の写真も飾っている。
同店では、「玄米ペースト」を使ったグルテンフリーの料理を中心に提供。玄米は浸水に時間がかかり「硬い食感でなかなか食べづらい」というイメージもあるが、ペーストにすることでさまざまな料理に使えるようになったという。メニュー開発は、ダイニング「AWkitchen」などを展開するイートウォーク(品川区)の渡邊明社長が担当した。
メニューは、ソースやドレッシングに玄米ペーストを加えるサラダ(1,188円~)や衣に玄米ペーストを使う「小ヤリイカと野菜のフリット」(1,058円)、「明太子ととんぶり」など3種類を用意する玄米ペーストで作った麺のパスタ(1,274円~)、玄米のリゾット(1,382円)、玄米ペーストを使う生地で作るスフレパンケーキ(1,166円~)などをラインアップ。ランチには、玄米パンやミニサラダが付く「玄米パスタ」のセット(1,274円~)やパンケーキ(1,166円~)などを提供する。客単価は、ランチ=1,500円~2,000円、ディナー=5,000円~7,000円を見込む。
玄米玄氣堂マネジャー市原潤さんは「新しい玄米の可能性や気づき、驚きを提案していきたい。和食やイタリアン、フレンチなどさまざまな料理の選択肢の一つとして広がれば」と期待を込める。今後、「玄米ペースト」を使った商品の開発なども行っていく予定。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~23時(土曜=11時30分~23時、日曜・祝日=11時30分~22時)。月曜定休。