男性エンターテインメント集団「男劇団 青山表参道X」の旗揚げ公演「SHIRO TORA~beyond the time~」が6月14日、国立代々木競技場の敷地内の劇場「AiiA 2.5 Theater Tokyo(アイア2.5シアタートーキョー)」(渋谷区神南2)開幕した。
米倉涼子さん、剛力彩芽さん、藤田ニコルさんらが所属する大手芸能プロダクション「オスカープロモーション」(港区北青山3)が昨年11月に創設した同社初の男性エンターテインメント集団。同社に所属する若手俳優やモデルの中から選ばれた30人で構成する。
旗揚げ公演の上演作品は、戊辰(ぼしん)戦争時に会津藩が組織した少年兵部隊「白虎隊」の隊士たちが現代にタイムスリップし、男子高校生と繰り広げる青春群青劇。殺陣や歌、ダンスを交えて展開する。舞台は学園祭が迫った福島の男子校「私立白山高校」。さまざまな部活や同好会がパフォーマンスを披露する舞台で、廃部の危機にさらされている演劇部が白虎隊を題材にした舞台を演じることになった。隊士たちが自害した飯盛山で稽古する演劇部の前に現れたのは白虎隊のゴーストたちだった――。
28人が出演する同作。演劇部部長・小野田陽斗役を演じるのは、「仮面ライダーエグゼイド」に主演した飯島寛騎(ひろき)さん。白虎隊は、安藤藤三郎=映画「牙狼<GARO>神ノ牙ーKAMINOKIBAー」で主演した栗山航さん、間瀬(ませ)源七郎=スーパー戦隊シリーズ「獣雷戦隊キュウリュウジャー」に出演した塩野瑛久(あきひさ)さん、伊東悌次郎(ていじろう)=「仮面ライダーゴースト」に主演した西銘(にしめ)駿さんが、それぞれ演じる。
舞台初出演となる飯島さんは「殺陣が初めてで難しかったが、それぞれ気を遣わずに言い合えたのでやりやすかった。辛い反面、楽しさもあった」と稽古期間を振り返った。同劇団副リーダーの塩野さんは「もう初陣を迎えるのかと思うと感慨深い」と言い、「1カ月ないくらいの稽古期間だった。その全部を表現してお客さんに楽しんでもらいたい」と意気込む。
西口さんは「同じ事務所なので支え合うことができ、きずなも深まって初日を迎えられた」と話す。今後演じてみたい役について、西口さんが「悪役」と答えると、栗山さんたちから「(顔が)かわいいからなぁ」などと突っ込まれたが、「かわいいのに…自分で言っちゃったけど(笑)、だからこそものすごく腹黒い悪役とかやってみたい」と意欲を見せた。
同劇団リーダーの栗山さんは、脚本を手掛けた伊藤マサミさんが「すっきりする舞台にしたい」と話していたことに触れ、「その通りの舞台になっていると思うので、仕事帰りなどに見に来ていただき、すっきりして明日を迎えてもらえたら」と来場を呼び掛ける。
上演時間は1時間40分。鑑賞料は7,800円。今月17日まで。6月23日~7月16日は、原宿で同劇団のコラボレーションカフェも展開する予定。