渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)のミュージカル劇場「東急シアターオーブ」で6月9日・10日、「アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート」が開催される。
2014年から展開している同劇場自主企画のミュージカル・コンサートシリーズ「ワールド・ミュージカル・コンサート」。7回目となる今回は、英作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーさんの生誕70年を記念し、シリーズで初めて作曲家に焦点を当てて構成する。
出演するのは、「オペラ座の怪人」クリスティーヌ役でブロードウェー・デビューを果たし「サウンド・オブ・ミュージック」「シンデレラ」などにも出演するなどしている米出身のレベッカ・ルーカーさん、ベテラン俳優で「オペラ座の怪人」ファントム役としてはブロードウェー最多出演している米出身のハワード・マクギリンさん、2013年に「レ・ミゼラブル」ファンテーヌ役でウエストエンド・デビューを果たし「オペラ座の怪人」クリスティーヌ役を演じるなどしているオランダ出身のセリンダ・シューンマッカーさん、「マイ・フェア・レディ」「イントゥ・ザ・ウッズ」などに出演し「サンセット大通り」でブロードウェー・デビューを果たした英出身のマイケル・ゼイヴィアさん。
プログラムは「メモリー」(キャッツ)、「アルゼンチンよ、泣かないで」(エビータ)、「ゲッセマネの園」(ジーザス・クライスト=スーパースター)、「エニー・ドリーム・ウィル・ドゥ」(ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート)、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」(オペラ座の怪人)、「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」(ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド)などを予定している。
今月7日にはリハーサルを公開。マクギリンさんとゼイヴィアさんは「『ジーザス・クライスト=スーパースター』の曲を歌えるのがうれしい」と声をそろえ、マクギリンさんは「初演された時のことはよく覚えている。当時のアメリカのミュージカルシーンには無かった、伝統を打ち破った作品。そのころの思いがよみがえる」と続ける。ルーカーさんは「多分キャスティングされないキャラクターの歌、『エビータ』『サンセット大通り』の楽曲を歌えるのが楽しみ」と笑顔を浮かべた。
ルーカーさん、シューンマッカーさん、ゼイヴィアさんの3人は初来日となる今回。明治神宮や新宿のロボットレストランなどどに足を運んでいるという。シューンマッカーさんは忠犬ハチ公像のモデルとなったハチの話には「傷心した」と言う。ゼイヴィアさんは「(日本の文化は)西洋人にとっては全く違う文化なので興味深い」と話し、子どものころに空手を習っていたことから「本場の空手道場も見てみたい」と目を輝かせた。
上演時間は2時間15分(途中休憩20分含む)。鑑賞料は、S席=1万円、A席=8,000円、B席=5,000円。