Bリーグ2017-18シーズンを制したアルバルク東京(以下、A東京)が6月1日、渋谷センター街・バスケットボールストリート(バスケ通り)で優勝パレードを行った。
渋谷区をホームタウンに活動するA東京。昨年9月末に始まったレギュラーシーズンは60試合を44勝16敗、地区2位という成績で終え、今年5月に行われたチャンピオンシップでは決勝で千葉ジェッツふなばしを下し初優勝をつかみ取った。
この日は、帰国しているブレンダン・レーン選手とアレックス・カーク選手を除く選手10人をはじめ、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチらコーチ陣、スタッフ陣、チアリーダー、チームを運営するトヨタアルバルク東京(文京区)の林邦彦社長らが参加。渋谷駅前には平日の夕方にもかかわらず、Tシャツなどグッズを身に着けた人や、制服姿の学生、親子連れなど多くのファンが集まった。
パレードの前にはハチ公前広場で報告会を行った。祝いに駆け付けた長谷部健渋谷区長は「渋谷のチームが日本一になるのは本当にうれしい。渋谷区はスポーツをする場所が限られているが、パレードができるのは強みだと思っている。こういった機会で渋谷の街を好きになってくれたら」と呼び掛けた。渋谷センター商店街振興組の小野寿幸理事長は「優勝したらバスケ通りでパレードをしようと、Bリーグが開幕した2年前から話をしていた。こんなに早く現実になると思っていなかった。来年もここで、皆で祝いたい」と笑顔を見せる。
キャプテンの正中岳城(たけき)選手は「(チャンピオンシップ)ファイナル以降、ファンの皆さんに報告できる場が無かったが、バスケットの競技者にとってバスケ通りをパレードできるのは本当にうれしいこと。皆さん一緒に楽しみましょう」と呼び掛けた。
パレードが始まると選手たちはファンに囲まれ、写真撮影やサインに応じながらバスケ通りを進んだ。チャンピオンシップ決勝でMVPに輝き、2季連続レギュラーシーズン・べスト5に選ばれたエース田中大貴選手の周りは、人だかりが途絶えることなかった。「渋谷はもともと人が多いのでパレードしやすい場所ではないが(笑)、たくさんのファンの前で優勝を報告できてうれしい」と話す。
渋谷区観光大使スポーツアンバサダーでもある竹内譲次選手は「大使としては何もできていないが、バスケを知らない人もいたと思うので良い機会になったのでは。優勝という一番いいかたちで報告できて、(ファンの)皆さんも笑顔でうれしかった」と振り返った。
パレード後にはチームのオフィシャルパートナーとしてユニホームを制作しているアディダスのストア「アディダスブランドコアストア渋谷」(渋谷区宇田川町)にも足を運び、優勝を報告した。