見る・遊ぶ

表参道などで短編映画祭「ショートショート フィルムフェス&アジア」 250本上映へ

国内初上映するNBA選手コービー・ブライアントさんが現役引退の際につづった詩を基にした「親愛なるバスケットボール」(グレン・キーン監督)より

国内初上映するNBA選手コービー・ブライアントさんが現役引退の際につづった詩を基にした「親愛なるバスケットボール」(グレン・キーン監督)より

  • 6

  •  

 原宿・表参道などで6月4日、日本発アジア最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(以下SSFF & ASIA)2018」が開幕する。

アカデミー賞を受賞した辻一弘さんを追った「ヒューマン・フェイス」より

[広告]

 俳優の別所哲也さんが創設者となり1999年に原宿で始まった「ショートショート フィルムフェスティバル」。2004年には米国アカデミー賞から公式認定を受け、アジア作品を集めた「ショートショート フィルムフェスティバル アジア」を兄弟映画祭として初開催した。以降、SSFF & ASIAとして両祭を同時開催している。20周年を迎える今回は、英語の「Book Smart」「Street Smart」に倣い、「Cinema Smart~想像力で人生を発見する~」をテーマに掲げ、映画の価値を考えるという。

 期間中、次年度の米アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象作品となる「オフィシャルコンペティション」3部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン)をはじめ、「CGアニメーション部門」「ミュージックビデオ部門」などで、130以上の国と地域から集まった1万本以上の中から選んだ250作品ほどを上映する。

 今年は、国内の学生を対象に公募した200作品以上の中から選んだ作品を上映する「学生部門」、国内外のノンフィクションショートフィルムを専門に集めた「ノンフィクション部門」、デバイスを着けて鑑賞する「VR SHORTS」を新設した。

 このほか、渋谷区基本構想の普及啓発活動の一環として、ダイバーシティーとインクルージョンをイメージしたショートフィルムを集める「Shibuya Diversityプログラム」、せりふ無し作品が中心の「キッズプログラム」、NBA選手コービー・ブライアントさんが現役引退の際につづった詩を基にした作品で短編アニメーション部門を受賞した「親愛なるバスケットボール」(グレン・キーン監督)などを国内初公開する「アカデミー賞プログラム」などの特別上映プログラムも用意。

 同祭に関わった監督たちの作品をラインアップする「アニバーサリープログラム」では、同祭を20年応援するジョージ・ルーカス監督が学生時代に製作した「エレクトロニック・ラビリンス」(1966年)、昨年同祭で審査員を務めた大林宣彦監督の「Complexe=微熱の波瑠あるいは悲しい饒舌ワルツに乗って葬列の散歩道」(1964年)、2012年に同祭で特別賞を受賞した経験を持つ韓国のチャン・グンソク監督の「偉大なる遺産」(2016年)などを上映する。

 開催期間は、表参道ヒルズ・スペースオー(渋谷区神宮前4)=6月7日~10日、ラフォーレミュージアム原宿(神宮前1)、シダックス・カルチャーホール(神南1)=6月13日~17日ほか。映画祭の鑑賞料は一部イベントを除き無料。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース