JR渋谷駅で5月25日終電後から27日22時ごろまで、埼京線のホームを山手線ホームに並列する位置へ移設するための準備工事として、埼京線・湘南新宿ラインの線路切り替え工事が行われている。
今回行われているのは埼京線上り線線路の切り替え工事。新しく切り替える区間は長さ289メートル。それに伴い既存の線路の位置を動かす必要もあるため、工事区間は全長735メートルに及ぶ。工事時間帯は埼京線・湘南新宿ライン新宿~大崎間が運休しているほか、渋谷駅新南改札、山手線・埼京線間の連絡通路が閉鎖されている。
併せて、渋谷駅前交差点と宮益坂下交差点をつなぐ旧大山街道の上の宮益架道橋の一部を架け替えた。長さ約30メートルの旧橋桁が解体・撤去され新しい橋桁を仮設置。26日深夜にはジャッキを使って高さを調整した。宮益架道橋下の道路も25日深夜と26日深夜の2回にわたって通行止めに。宮益坂方面から宇田川町方面へ向かおうとする一般などに多くの係員が対応し、JR渋谷駅構内を通る迂回(うかい)路を案内した。
6月1日終電後から3日22時ごろにかけても工事を予定しており、今回同様、新南改札と山手線・埼京線間の連絡通路を閉鎖する。
今後3回の工事を予定し、2020年春の並列化を目指す。駅施設は段階的に整備・供用し、全体の完成は2027年度を予定する。