アルバルク東京（以下、A東京）の選手たちが5月25日、翌日に迫ったBリーグ2017-18シーズンの王者を決めるチャンピオンシップ決勝に向けた会見に臨んだ。

決戦前の追い込みをするアルバルク東京

　レギュラーシーズン60試合を勝ち上がった8チームが出場し、2戦先勝のトーナメント戦でシーズン王者を決めるチャンピオンシップ（CS）。東地区2位で出場を決めたA東京は初戦で京都ハンナリーズを、準決勝でシーホース三河をそれぞれ下し決勝に進出。対するは、同地区1位でCSに進んだ千葉ジェッツふなばし（以下、千葉）で昨季準優勝した川崎ブレイブサンダース、琉球ゴールデンキングス（同、琉球）を下し決勝に駒を進めた。両チーム共に初の決勝進出となった。

　会見には、A東京＝ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ（HC）、正中岳城（たけき）キャプテン、田中大貴選手、千葉＝大野篤史HC、小野龍猛（りゅうも）キャプテン、富樫勇樹選手が代表して出席。両HCは「レギュラーシーズンとは異なり、（両チームの選手）全員が全力で戦う、力と力の戦いになるだろう。全力を尽くして挑みたい」、「シーズンを通してチームとしてタフになる、エナジーをもってチームが1つになって戦うことをやってきたので、それをファイナルの舞台で出したい」（大野HC）と話す。

　正中選手は、レギュラーシーズンで地区優勝を譲った千葉との対戦を「自分たちにとってとしては恵まれた機会」と表現。「チーム一丸となって、何とか（優勝を）自分たちの手でつかみたい」と決意を新たにし、「リーグを締めくくる素晴らしい試合ができるようお互いに切磋琢磨（せっさたくま）して、いいファイナルにしたい」と期待を込める。小野選手は「レギュラーシーズン60試合でやっていたことを、全員でこの決勝のコートに置いていくだけ。やってきたことを信じて臨みたい」と意気込む。

　今季、リーグ2位の失点数となったディフェンス（DF）のA東京と、リーグ2位の得点力を誇るオフェンス（OF）の千葉の戦いとなるファイナル。田中選手は「激しいDFをずっとテーマに掲げてきたので、その集大成としてOF能力の高い千葉を相手に良いDFを見せられたら」とDFに重きを置く。A東京のDFに対し、富樫選手は「うまくいかない時間帯もあると思うが、OFのリズムは試合をしていれば少しは来ると思うので、それまで我慢することが大事」と話す。

　当日は1万2000人を超す観客が来場する予定。田中選手は「1万人を超えるお客さんの前でプレーすることはあまり経験がないので、緊張するのか普段通りできるのか分からないが、ラスト1試合なので悔いのないよう全てを出し切りたい」と力を込める。

　富樫選手は「会場で見ていた」というA東京と琉球が戦ったBリーグ開幕戦を引き合いに出し、「その時やっている選手は幸せなんだろうと感じた。（舞台は）違うが、今からワクワクしている。練習もレギュラーシーズンも全てこの日のためにやってきたので、力を全部出したい」とも。

　試合は横浜アリーナ（横浜市港北区）で5月26日、14時5分ティップオフ。