建て替えに向けて工事が進む渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)の仮囲いに5月16日、漫画「AKIRA」のコラージュ作品第2弾が登場した。
同店が出店していた公園通りエリアでは現在、同店と共に区庁舎も建て替え工事を行っているほか、同店に隣接していた「Gapストア」が閉店し、対面に位置する「アップル渋谷」が一時休業するなどしている。
パルコでは建て替え工事期間中のエリアマネジメントの取り組みとして、昨年10月から工事用仮囲いを「アートウオール」として展開し、国内外へ「渋谷文化」の情報発信や同エリアのにぎわいを創出し来街者の増加を図っている。
展示しているのは、2019年の東京を舞台にした漫画家・映画監督の大友克洋さんの「AKIRA」を基にしたアート作品で、これまでにも大友さんと共同制作を行ってきたコラージュアーティスト河村康輔さんとコラボレーションしている。
第2弾作品となる今回は、「破壊」をテーマに巻・順不動でコラージュ。ペンギン通り沿い(横30メートル×縦2メートル)、公園通り沿い・左手(同約2.8メートル×同約2.2メートル)、公園通り沿い・中央(同約12メートル×同約2.2メートル)、公園通り・右側(同1.56メートル×同約2.2メートル)で、計約45メートルにわたり作品を掲出。「新たな物語が生まれたり、鑑賞者に物語が委ねられたりすることが今回のアートの意味」(同社)であることから、どのパートから見てもいいという。
アートウオールの実施は2019年夏ごろまでの予定で、期間中あと1回、作品を入れ替える予定。