東京メトロ銀座線渋谷駅が5月6日、4日ぶりに営業を再開した。同駅付近では同3日~5日、3日間にわたって線路切り替え工事が行われ、6日5時1分、浅草行きの始発からダイヤ通り運行が始まった。
渋谷駅周辺の再開発に合わせて銀座線のホームを表参道駅方向へ約130メートル移設し、現在の相対式ホームから1面2線の島式ホームに変更。ホーム幅は従来の約1.7倍に拡幅して混雑緩和を図るほかホームドアも設置する。
2016年11月に次ぎ2回目となる線路の移設は、渋谷駅の新しいホームを築造するスペースを確保するためのもので、渋谷方面行きの線路を最大3.8メートル、浅草方面行きの線路を最大4.6メートル移設した。計画では、60トン以上の大型クレーン10基などを使い、土木工事関係で約1000人、軌道関係で約750人のほか、電気工事関係の作業員が工事に携わる。
工事のため、5月3日~5日の始発から終電まで、渋谷駅~表参道駅間と青山一丁目駅~溜池山王駅間を終日運休。渋谷駅では銀座線の改札に通じる通路などで、係員が看板を持つなどして誘導に当たった。
同所では今後2回の切り替え工事を予定。2019年度下期には渋谷方面行の線路を、さらに側に移設するとともに新ホーム着工、供用開始。その後、浅草方面行きの線路を、さらに北側に移設するとともにホームの幅員を拡幅。2022年の完成を予定する。