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恵比寿で加山又造アート展「Re又造」 デジタル技術使い世界観表現

原画を含め約30点を展示する場内

原画を含め約30点を展示する場内

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 エビススバルビル(渋谷区恵比寿1)3階のイベントスペース「EBiS303」で現在、日本画家・加山又造のアート展「Re又造 MATAZO KAYAMA」が開催されている。主催は、テレビ東京・グッドスピード・企業家倶楽部。

エリアごとにアクリル板に印刷しレイヤー状に重ねた「春秋波濤」

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 1927(昭和2)年、京都・西陣織の図案を制作する家に生まれた加山は、1949(昭和24)年に東京美術学校(現・東京芸術大)を卒業。西欧近代の技法を取り入れた日本画などで知られ、身延山久遠寺本堂(山梨)の天井画「墨龍(ぼくりゅう)」や天竜寺法堂(京都)の天井画「雲龍(うんりゅう)図」なども手掛けた。1997年に文化功労者として顕彰され、2003年に文化勲章を受章。2004年に76歳で逝去した。

 展示数は原画14点を含む約30点。加山の青年期の作品や版画作品のほか、現代の技術を使い表現した作品も並ぶ。陶器の板に図柄を焼き付ける「陶板画」で制作した「華扇屏風(かせんびょうぶ)」(1966年)や、特殊メーキャップアーティストJIROさんが女優・宮城夏鈴(かりん)さんの体にボディーペイントしてデジタル映像化した作品「黒い薔薇(ばら)の裸婦」(1976年)など。

 会場の天井には「墨龍」「久遠寺 墨龍」を原寸サイズで会場天井に投影しているほか、「G7伊勢志摩サミット2016」の会場で展示した陶板作品「おぼろ」(1986年)は、周囲に張る布に桜の花びらの映像を映した演出を加えたインスタレーションに仕上げた。「春秋波濤(はとう)」(1966年)は、原画をエリアごとにアクリル板に印刷し、レイヤー状になるようにつるして展示することで、アクリル板の間を来場客が通り作品の中に入り込むような体験ができるようにしている。

 開催時間は11時~20時。入場料は一般=2,000円ほか。5月5日まで。場内はスマートフォンなど携帯電話での撮影が可能(フラッシュはNG)となっている。

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