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サンロッカーズ渋谷ユースが初練習 「応援したくなるチーム」に

初練習を行ったサンロッカーズ渋谷ユース

初練習を行ったサンロッカーズ渋谷ユース

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)ユースの初練習が4月22日、国学院大学(渋谷区東4)体育館フロアで行われた。

練習前後にはハドルを組み「Be Together」と声を出した

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 Bリーグが定める規定の中で、2018-2019シーズンのB1ライセンス付与条件の一つとして「4月にU15を保有していること」を掲げていることから新設。SR渋谷ではU15に加え、「長期的な育成システム」としてU12も同時に立ち上げている。ヘッドコーチ(HC)は、bj(バスケットボールジャパン)アカデミーでジュニアユースのHCを務めた経験を持つ木村一明さんが務め、NBA選手のシューティングやスキルワークアウトなどを担当し、現在SR渋谷のトップチームのスキルコーチを務めているデイビット・ナースさんをアドバイザリー・コーチに迎えた。ナースさんの来日は年に2・3回ほどで、来日時はトップチームとユースの両方を見る。

 3月~4月上旬に実施したトライアウトには延べ300人以上が参加したといい、70人ほどに絞って2次審査を行った。今月10日、U12には小学4年~6年の18人、U15には中学1年~3年の20人に合格を通知。21日にオリエンテーションを開き、初練習を迎えた。いずれも都内在住者が中心。スキルに加え、トップチームが「気持ちを重視している」ことから、ユースでも「メンタリティーや頑張れる子かどうか」も見極めたという。

 ユース始動に当たり、木村さんはトップチームの勝久ジェフリーHCや選手などにもヒアリングをしているといい、「チームで一緒に頑張るチームを作ってほしいという声が多かった」ことから、「Be Together」をスローガンに掲げ、練習前・後にハドル(円陣)を組み全員で発声するようにした。

 目指すチーム像としても、トップチームの精神を引き継ぎディフェンスに重点を置く。ただ、身長にかかわらず外角のシュートを打つなどオフェンス面で「トップチームではできないチャレンジ」もしていくという。U12では「どんなチームに行っても一定水準以上のスキルがある選手」、U15では「人間として成長している時期」であることから「コート上のプレーだけでなく、リーダーシップやワンプレー終わった後の掛け声などコミュニケーション能力を培ってほしい」と木村さんは期待を込める。

 1時間30分ほどの練習となったこの日は、U12・U15共に名前を呼びながらパス回しをしたほか、U12ではシュートフォームも確認。U15では「ランアンドジャンプ」ディフェンスの練習なども行った。

 トップチームのロバート・サクレ選手が好きという八嶋鎧琉(かいる)さん(中学1年)は、小学校入学前からバスケをしているという。初の練習に「先輩方もすごくうまくて楽しかった。今の自分のレベルじゃスタメンに入れないかもしれないけど、選ばれるように頑張りたい」と意気込む。目指す選手像は「ガッツのある選手」とも。

 木村さんは「(当初は)どういう風になるか不安もあった」と言うが、「トップチームがやっているバスケが、子どもの育成に当ててみても共通して大事なことをルールにしているので、すごく良いチームのコーチをやらせてもらっていると感じている。これからが楽しみ」と笑顔を浮かべ、「トップチームに恥じない『Together』の精神を大事に、日本で一番強いチームというよりは、応援したくなるチームにできれば」と意欲を見せる。

 今後は毎週土曜・日曜に練習を行い、夏休みなどの長期休みには練習試合をしていく予定。今年はU12が7月、U15が8月に、それぞれ大会があることから、5月末~6月ごろから練習試合を組んでいく予定。

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