サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)のベンドラメ礼生選手が4月22日、Bリーグ通算1000得点を達成した。
前日の試合で17得点を挙げ、1000得点まで2点と迫っていたこの日。ベンドラメ選手はスターティングで出場。序盤から積極的にリングにアタックし、第1クオーター中盤にジョシュ・ハレルソン選手のスクリーンを使ったアウトサイドのシュートで1000得点を達成した。
この日はその後も、ファウルを受けながらも持ち味のドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)を決めたり、3ポイントシュートを決めたり得点を重ね36分強出場し22得点をマークした。
昨シーズンと比べ、得点を狙いに行くシューティングガードとして出場することが多くなり「(1試合)平均10点以上挙げることを目標に掲げている」今季。現段階で今季の得点数は610点(平均11.3点)でリーグ30位。昨年12月の対大阪エヴェッサ戦では、現段階でシーズンハイとなる26得点を記録しているほか、出場54試合中32試合で2桁得点を挙げ、直近6試合は全試合2桁と好調ぶりをうかがわせている。加えて、スチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)にも長(た)けており、今季は77本(平均1.4本)でリーグ5位に付いている。
1000得点達成に笑顔を浮かべたベンドラメ選手は「得点を取ることで一つの形として残るので、キャリアの中ですごくいいこと」と話しながらも、「自分としては納得いく結果が出ているが、点数を取ることでチームを勝たせることができていないので、調子が良くて勝てる試合、僕が活躍して勝てる試合をもっと増やしたい」と満足はしていない。
勝久ジェフリーヘッドコーチは「リングへアタックする姿勢はチームにとっても大事な武器。自分でもフィニッシュまで行けるし、チームメートのためにクリエートもできる重要な存在」と信頼を寄せる。
ベンドラメ選手は1993年11月福岡生まれ。身長183センチ、体重83キロ。宮崎・延岡学園高校では1年からベンチ入りし、東海大学では全日本大学バスケットボール選手権大会(インターカレッジ)で4年連続決勝戦に進出し、1・2年時には優勝を経験。2016年1月、SR渋谷の前身「日立サンロッカーズ東京」にアーリーエントリーで加わり、昨シーズンのBリーグ開幕と共にSR渋谷でプレー。昨シーズンはBリーグ初代新人賞に輝いている。
SR渋谷は今月28日・29日にアウェーで栃木ブレックスと戦った後、5月2日に墨田区総合体育館でレバンガ北海道戦を迎えたホーム戦を行い、今季レギュラーシーズン最終節となる同5日・6日には青山学院記念館でエヴェッサ大坂とのホーム戦を控える。