サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月21日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で千葉ジェッツふなばし(同、千葉)と対戦した。観客数は2616人。
得点面をはじめアシストなどでも数字を残したベンドラメ礼生選手
チャンピオンシップ(CS)出場残り1枠に向け負けられない戦いが続くSR渋谷だったが、勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)が「もったいない試合になってしまった」と振り返ったよう、得点力の高い千葉を前半は30点台に抑えながらも後半は50点近く取られるとともに、得点も伸び悩んでしまった。
試合開始序盤はオフェンス(OF)リバウンドで粘り、ベンドラメ礼生選手のドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)で先制すると、ベンドラメ選手とロバート・サクレ選手を中心に攻め込み、10対3とリードし千葉にタイムアウトを取らせた。その後も満原優樹選手のOFリバウンドからジョシュ・ハレルソン選手が3ポイント(P)シュートを決めるなどしたが15対19とリードを許す展開となった。第2Q序盤、15対23と離されかけたところでSR渋谷はタイムアウト要求すると、長谷川智也選手の3ポイント(P)やディフェンスの裏をかいたプレーなどで同点に追い付き、サクレ選手の1対1からのダンクシュート、空いたスペースを突いた伊藤駿(たかし)選手のドライブなどで逆転し40対35で前半を折り返した。
伊藤選手が試合のターニングポイントとして挙げた第3Q。互いに点を取り合う流れが続いたが、残り1分を切ったところで逆転を許し最終Qに突入。サクレ選手が角度の無い難しいショットを決めたり1対1でアタックしてファウルを得たり体を張るも、フリースローを外すなど得点を重ねることができず、このQのSR渋谷の得点は9点と落ち込んだ。中盤以降は日本代表でもある千葉・富樫勇樹選手を止めることができず6本連続シュートを決められ63対84で黒星を喫した。
ベンドラメ選手は「出だしは僕たちが勢いで点数を取った分、千葉は1本ずつ点を取って嫌な展開だった」と振り返り、「ディフェンスでダブルチームに来られ、ボールをさばけなかった」と反省点として挙げた。
伊藤選手は「リングにアタックすることが前半でできていたので、もっと意識して後半もやっていかないと。40分間チームとして続けていければ」と話す。終盤の富樫選手の連続得点には「落胆するほどではない」としながらも、「彼のやりたい間合いでいってしまった。もっとフィジカルにいって間合いを詰められれば」と対策を挙げた。チャンピオンシップ進出に向け「自分たちのプライド持って戦わないと」と意気込んだ。
両チームは22日にも同所で戦う。今シーズンの試合は残り6試合で、SR渋谷とCS出場圏内の栃木ブレックスとのゲーム差は6で、SR渋谷は22日に敗れるとCS進出を逃すことになる。