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サンロッカーズ渋谷、2カ月ぶりにホームで勝利 ベンドラメ礼生選手は4連続得点も

終始ゴールにアタックし続けたベンドラメ礼生選手

終始ゴールにアタックし続けたベンドラメ礼生選手

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月8日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でアルバルク東京(A東京)と対戦した。観客数は2684人。

26得点を挙げたロバート・サクレ選手

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 前日に続く対戦となったこの日、先制となるシュートが決まったことで「気分が乗るし気持ちが楽になった」ベンドラメ礼生選手が、ゴール下に飛び込んだ伊藤駿(たかし)選手を見逃さずアシストパスを出すなどオフェンス(OF)面でチームに良いリズムを生み出した。外国籍選手相手にもひるむことなくドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)を仕掛け得点を重ねていく中、場内を沸かせたのは2点リードで迎えた最終クオーター(Q)。「自分が中心となってOFを組み立てたい」との思いから、3ポイント(P)シュートを皮切りに、ドライブ、ミドル、ゴール下と4連続得点を挙げた。

 ベンドラメ選手は、スターティングで出場しなかった第2Qを除く全てのQで最初の得点を決めた。「流れが変わりそうな時に大きいシュートを決められるのは会場も盛り上がるし、相手チームもダメージを受けると思う。勝負どころでチームを勢いづけるシュートをもっと決めたい」と意欲を見せる。

 プロ2年目の若手選手ながら「年齢は関係ない」と、チームの中で存在感を示しているベンドラメ選手は、敗戦が続く苦しい状況の中でも2桁得点を続けるなど自身の役割を全うしてきた。「僕が活躍して勝てるのが今回初めての印象。調子が良いけど勝てない試合があり、チームを勝たせるプレーができればと思っていたので、勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。連戦後はオフの日。「久々に気持ちよく休みを迎えられる」と相好を崩した。

 終始逆転を許さなかったこの日のSR渋谷。先制直後には前線から当たるディフェンス(DF)で5秒間スローインを許さずバイオレーションを奪いチャンスをつくるなどし、課題だった第1Qで「リズムをつくることができた」(勝久ジェフリーヘッドコーチ)。中盤には、広瀬健太選手がルーズボールに飛び込んでファウルを受けたりジョシュ・ハレルソン選手のダンクを演出したり、山内盛久選手が3Pを決めたりと、途中出場した選手たちも流れを引き継いでいく。第2Q開始直後、A東京に連続得点を許すと即座にタイムアウトを要求。明けた後は約2分半得点を許さないDFを見せ43対36で前半を折り返した。

 第3Qには一時同点まで追い付かれるも、オフェンスチャンスで確実に得点すると共にゾーンDFでA東京のリズムを崩しターンオーバーを誘発する場面も見られた。最終Qは、広瀬選手がリバウンドからの速攻で得点を挙げたほか、この日序盤からコンスタントに得点を重ねていたサクレ選手が得意のフックシュートやリバウンドからダンクを決めるなどチャンスを見逃さず攻撃を続けると共に、A東京を16点に抑える堅守を見せ79対72で勝利を収めた。

 前日の敗戦から「(前日と)同じことをベースに、もっと激しく最後まで粘ろうと確認して」試合に臨んだというこの日。勝久HCは「最初からハードにプレーし誰が出ても一生懸命にやった」と選手たちをたたえ、「DFからリズムをつくれたのと、シュートが外れても我慢強くリングまでアタックし続けたのが良かった」と振り返る。

 同地区2位のA東京からの勝利に「チームとしても勢いづくのでは」と期待を込めるベンドラメ選手。広瀬選手は「全員がプレーで貢献できているわけではないと思うが、それでも勝ち切れたのは大きく自信につながっていくと思う」と話した。

 同所での勝利は昨年12月のA東京戦以来となる。勝久HCは「ファンのサポートに応えられたのは大きかった」と表情を緩め、ベンドラメ選手も「ホームで勝って終わるのはしばらくなかったので気持ちいい」と喜びを表現した。次節のアウェーに向け広瀬選手は「連勝して帰ってくるので、渋谷からも熱い声援を送ってもらえれば」と呼び掛けた。

 SR渋谷は次節14日・15日、アウェーで滋賀レイクスターズとの連戦で、14日には、「JOLLYS」(東3)でパブリックビューイングを予定する。

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