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サンロッカーズ渋谷とアルバルク東京、今シーズン最後のダービー戦

外国籍選手にも負けずゴールにアタックしたベンドラメ礼生選手(手前)

外国籍選手にも負けずゴールにアタックしたベンドラメ礼生選手(手前)

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 青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で4月7日、共に渋谷区をホームタウンとするサンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)とアルバルク東京(A東京)が対戦した。観客数は2500人。

ディフェンス面で貢献した菊池真人選手

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 「きれいにバスケットをやっていても勝てないと思い、最初から全開でいった」というベンドラメ礼生選手が、第1クオーター(Q)からディフェンスの裏をついたレイアップや3ポイント(P)シュートで得点を重ねたりルーズボールに飛び込んだりと、自身の持ち味を生かしてチームを引っ張ったこの日。交代となった中盤の時点で9対12とリードはされたものの「リングにアタックして良いリズムが作れたのでは」と手応えをうかがわせた。

 第2Q序盤には16点差をつけられる場面も見られたが、ゾーンディフェンスでA東京のリズムを崩すなど随所で好守を見せると、広瀬健太選手が倒れながらブザービーターとなるシュートを決め9点差で後半に突入。第3Qでは6点差まで詰め寄るも連続得点で20点以上まで離されたが、山内盛久選手がブザービーターとなる3Pを決め意地を見せる。2Q連続となるブザービーターに勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)は「最後まで気持ちを切らさない姿勢を見せてくれた」と評価。

 最終Qに高い集中力を見せたのはキャプテン伊藤駿(たかし)選手。「ただ負けたくなかった」と言い、スチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)からの得点や3P2本などで10得点を挙げた。「セルフィッシュな部分があったが、第3Qで流れを作れて6点差までいった時に交代となり、『何故?』という思いがあった。それをエネルギーにして盛り返せたのはプラスだった」と振り返る。同Qで27得点を挙げる猛攻を見せるも一歩及ばず、69対74で今季最後の渋谷ダービー戦初日の軍配はA東京に上がった。

 10試合ぶりにスターティングでの出場となった菊池真人選手は「フィジカルにやっていこう」と試合に臨み、持ち前のディフェンス力で貢献。最終Qには「決められるよりはファウルしてでも止めてやる」という気持ちで、A東京アレックス・カーク選手のダンクを、体を張って止める場面も見られた。一方オフェンス面では3Pを3本打つも決めることができず「情けない」と悔しさをにじませた。

 この日は菊池選手とルーベン・ボイキン選手がファウルアウトとなったが、勝久HCは「2人共とても頑張った。スタッツを見ただけでは分からないかもしれないが、やってほしいことをやってくれた」と評価し、「今まではファウルが少なくもっとフィジカルにいけると話していたので、逆に良かったかもしれない」と話した。

 得点能力の高いA東京のフィールドゴールを41.1%に抑えられたことやブザービーター2本など一定の評価を示しつつ、「もう少し戦ってリバウンドを取ったり、スコアすれば自分たちの流れになるところでターンオーバーしたりするところが今足りない所」と挙げた。

 両チームは8日にも同所で戦う。

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