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サンロッカーズ渋谷、栃木に敗戦 勝久ヘッドコーチ「やるしかない」

終盤リングにアタックし続けた伊藤駿(たかし)選手(中央黄色のユニホーム)

終盤リングにアタックし続けた伊藤駿(たかし)選手(中央黄色のユニホーム)

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月30日、墨田区総合体育館で栃木ブレックス(同、栃木)と戦った。観客数は2420人。

ファウルを受けながらも得点挙げたロバート・サクレ選手

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 23勝24敗で地区6位のSR渋谷は、25勝22敗でプレーオフのワイルドカード圏内にいる栃木との直接対決となる今節。

 ここ最近オン・ザ・コート(出場できる外国籍選手)数を2人にしているSR渋谷。第1クオーター(Q)は、それによりスターティングで出場しているジョシュ・ハレルソン選手が3ポイント(P)シュートにインサイドに強さを見せ、リバウンド4本と体を張った。伊藤駿(たかし)選手が「悪い状況のうちが出てしまった」と振り返った第2Qは、オフェンス(OF)に苦しみ得点が11点にとどまると、ディフェンス(DF)も「足が動かなくなり」、栃木の勢いを止めることができず26対45で前半を折り返すこととなった。

 第3Qは、「余計なことを考えずに攻めた」という満原優樹選手が、長谷川智也選手のドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)に合わせたり1対1でファイトしたり得点を引っ張る。最終Qにはロバート・サクレ選手がインサイドで強さを見せ12得点を挙げるなどするも栃木を捉えることができず64対87で敗戦となった。

 勝久ジェフリーヘッドコーチは「いろいろな部分での1対1でやられてしまった印象。OFでターンオーバーしたり良いシュートが打てなかったり、それがDFに影響して思いっきり動けていない」と振り返る。その中でも「終盤はキャプテン(伊藤選手)がアタックする姿を示してくれた。明日につながるのでは」と期待を込めた。

 今月25日に新潟アルビレックスBBに勝利し連敗を止めたが、「(勝ちは)大きいかと思ったが、ワンゲームだけだったので乗り越えないといけない。成功体験がもっと必要」と言い、「今この時期に戦術面など何か大きく変えることはないので、前を向いて気持ちを強く持ってやるしかない」と話した。

 伊藤選手は「ファウルもらっている時間帯は、良いバスケをやっていると思ったので意識した」と話した。負けが立て込んでいる中、キャプテンとして「(口で言うより)プレーで引っ張っていって結果をついてこさせないといけない。プレーでポジティブさを出すのは難しいがやっていかないと」とも。ただ、「プレーオフを栃木と争うのは分かっているのにこういう結果になったのが悔しい」と漏らした。

 オン・ザ・コート数が変わり2Qから出場している満原選手は、「出ると言われたそのQで仕事をするだけ」と冷静沈着だが、「(2Qで)インサイドをもっと無理やりにでもこじ開けていけたら良かった、きれいにやりすぎた」と反省点を挙げ、「1つ1つのプレーをやって勝つしかない、それだけ」と話した。

 両チームは31日も同所で戦う。

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