渋谷インフォスタワー(渋谷区桜丘町)の敷地内に3月30日、「宇宙桜」が植樹された。
NPO法人「渋谷さくら育樹の会」、渋谷駅前共栄会、渋谷区文化センター大和田、一般社団法人「宇宙カルチャー推進協会」、一般社団法人「ワンアース」の有志などで運営する「渋谷宇宙プロジェクト」の取り組み。
駅前を中心に大規模な再開発が進む渋谷。桜丘エリアは、JRの線路沿いに当たる桜丘町1~4番地の各地に4棟を新設する「渋谷駅桜丘口地区再開発事業」が計画されている。人が集う街のシンボル、観光スポットとなるものを検討する中で、「街のアイデンティティー」である並木道に植えられている「桜」と、渋谷区文化センター大和田内にプラネタリウムが併設されていることから「宇宙」を活用できないかと考えたという。
「宇宙桜」は、2008年に宇宙飛行士・若田光一さんと共に国際宇宙ステーション「きぼう」に運ばれ8カ月以上保管された種から発芽した桜のこと。一般的に約10年かかる開花が4年程と短いという。今回は、高知・佐川町原産の「宇宙稚木(わかき)の桜」の苗1本(高さ約50センチ)を多摩桜プロジェクトから譲り受けて植樹。同品種は成木でも樹高は3メートル程度で、樹齢1年でも花が咲くことがあるという。
今後、同エリアの再開発が終わる2023年までに複数の宇宙桜を植える計画。