渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で現在、「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」が開催されている。
神聖ローマ帝国皇帝として在位し、芸術家らを保護したことで知られるハプスブルク家のルドルフ2世(1552年-1612年)が「愛好した」芸術家たちの作品や科学機器など中心に紹介する同展。プロローグ「ルドルフ2世とプラハ」では、ルドルフ2世の肖像画や肖像などで人物像を浮かび上がらせるほか、ハプスブルク家についても紹介する。
本編では、ジュゼッペ・アルチンボルドが、さまざまな野菜や果物、植物をモチーフにローマ神話の果樹・果物の神ウェルトゥムヌスとしてルドルフ2世を描いた「ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像」をはじめ、ヤン・ブリューゲル(父)が描いた花の絵、馬や猿、絶滅した鳥「ドードー」などの動物を集め動物園も持っていたルドルフ2世に仕えた画家ルーラント・サーフェリーが描いた動物の絵、肖像画家ハンス・フォン・アーヘン、側近でもあったバルトロメウス・スプランヘルら宮廷画家たちを展示。ガリレオ・ガリレイの著書「天文対話」、ゾウの形をしたからくり時計、杯など絵画以外の物も並ぶ。
音声ガイド(550円)は俳優の安田顕さんが務めている。開館時間は10時~18時(金曜・土曜は21時まで、入館は閉館30分前まで)。入館料は、当日一般=1,600円、大・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。3月11日まで。