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サンロッカーズ渋谷、千葉に連敗 課題の「出だし」修正できず

オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで存在感を見せたジョシュ・ハレルソン選手(中央)

オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで存在感を見せたジョシュ・ハレルソン選手(中央)

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 サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)が3月4日、千葉ジェッツふなばし(同千葉)と戦った。会場は船橋アリーナ(千葉県船橋市)。観客数は4777人。

24得点・リバウンド10本の活躍を見せたロバート・サクレ選手

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 前日に続く対戦となったこの日。勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)が「出だしが全て」と話したよう、第1クオーター(Q)の10点差を最後まで引きずる形となった。前節の琉球ゴールデンキングス戦も含め「試合の出だし」が課題の一つとなっているSR渋谷。勝久HCは「メンバーなのか組み合わせなのか、オフェンス(OF)に取り組んでいる分ディフェンス(DF)への意識が薄れているのか」と模索中の様子を見せた。

 千葉が得意とする「トランジション(攻守の切り替え)の速いオフェンスをまず止めること」を念頭に置き、ガード陣は「オフェンスリバウンドに参加しない」というルールで挑んだが徹底しきれず、リバウンドを取られアウトナンバー(DFよりOFの人数が多い状況)を作ってしまう場面が多く見られた。シューティングガードの長谷川智也選手は「(リバウンドに飛び込んでしまう)くせもあるし、出ている時間帯にセカンドチャンスを取りたい気持ちはある。僅差ならまだしも、点差が離れていたらこぼれ球を狙いに行かないと…」と複雑な心境を吐露。

 第1Qからインサイドに切り込んでいく姿勢を見せたオフェンス面については「シュートを決めることが一番だが、自分が動く中でボールをもらいDFを引き付けることで誰かが空くことが必ずある。だからこそアシストが増えているのでは。今は自分を犠牲にする仕事も担わないといけない」と話す。第3Qには千葉マイケル・パーカー選手ら2人に囲まれながらもレイアップシュートを決めるシーンもあった。「パーカーが(ブロックに)飛んでくるのでパスをしようと考えていたところから変えたので、入るとは思わなかった」と笑顔を浮かべた。

 この日強さを見せたのはロバート・サクレ選手とジョシュ・ハレルソン選手の元NBAプレーヤーコンビ。前日、武器の1つである3ポイント(P)シュートを決めることができなかったハレルソン選手は「役割を変えようと思いしっかりとリバウンドを取ることをもう一回意識した」ことが功を奏し、前半だけで5本のオフェンスリバウンドを取りセカンドチャンスで得点を挙げた。そうした得点もあり後半には「自信を持ってちゅうちょなく打てた」と3Pも積極的にアテンプト(試打)し得点を重ね17得点・リバウンド14本のダブル・ダブルを記録した。ハレルソン選手は「(このくらい)やらないといけない、それが自分の仕事だと思っている。大阪エヴェッサ(=昨シーズン)はダブル・ダブルを多く記録してきたので、自分がそれだけできる選手だと思っているし、常に意識している」と話す。サクレ選手は後半にインサイドで強さを見せ、最終的に24得点・リバウンド10本の活躍を見せた。

 試合は第1Qから10点を追う苦しい展開となる。第2Qには長谷川選手や山内盛久選手、ベンドラメ礼生選手らガード陣が得点を引っ張り、第3Qには満原優樹選手や杉浦佑成選手の3Pも決まるが千葉の勢いを止められず点差が開く。伊藤駿(たかし)選手のスチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)からハレルソン選手の3Pで幕を開けた最終Qには28点を挙げる猛攻を見せるも、千葉を捉えることができず85対93で敗れた。

 「DFのチーム」を掲げる中、2日連続で90点以上を奪われる試合展開に勝久HCは「このままじゃいけない」と危機感を抱く。長谷川選手は「相手によって戦い方を変えないといけない」との見解を示し、「千葉の場合、DFは前から当たらず引いた方がトランジションのバスケできなかったのでは。僕らもハーフコートの5対5をしっかりやれば90点も取られないと思う。ほぼ同じやられ方しかしていないので、残りの2戦では修正したい」とリベンジに闘志を燃やす。

 SR渋谷は今月10日・11日、アルバルク東京との渋谷ダービーを行う。

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