表参道のイベントスペース「SO-CAL LINK GALLERY」(渋谷区神宮前4)で2月24日・25日、「君と免疫。展」が開催される。
明治(中央区)の免疫力啓発プロジェクト「Do Wonders」の第1弾企画。免疫を「難しいと思っている人達にも興味を持ってもらい、大事さを知ってもらいたい」(同社コミュニケーション本部宣伝部プロダクトブランド1G堀越槙吾さん)と展開するプロジェクトで、今回はアートという切り口で興味喚起を図る。
加齢や生活習慣などが免疫力低下につながるという研究結果があることから、20~30代の若者への訴求を中心に図るため表参道で展開するという。併せて、乳幼児や子どもも「免疫力が低い」ことから、各日10時~12時は「優先親子観賞会」として子ども連れの来場者を優先的に案内する。
今回参加するのは異なるジャンルで活動する5組。エントランス近くに展示するのは、アーティストユニット「DAISY BALOON」の作品「bridge」。グレージュのバルーンで表現する「樹状細胞」が白のバルーンで表現する「病原体」を取り込もうとしているところを表現した。
建築家の吉田愛さんは、自分が意識していない(=無意識)だけで自分の体の中でも免疫が作用している点に「面白さ」を感じ、サボテンという静的な植物、磁性流体液体で有機的な動きやデジタルな動きを対比させることで「無意識を意識する」ことへのアプローチを図る。
イラストレーターの石井正信さんは「幻想免疫図鑑」と題し、「ラクトバチルス・ブルガリクスOLL1073R-1株(乳酸菌1073R-1株)」「ナチュラルキラー(NK)細胞」「病原ウイルス」「B細胞」など実在する免疫細胞11種類を、自身のイメージでアウトプットしたイラストを制作。7年ほど前から「境界」をテーマにしたアニメーションをライフワーク的に制作している映像作家・勅使河原一雅さんは、物質を「自己」「非自己」に認識・区別する「境界」に共通点を感じ制作した「混沌(こんとん)の王国」を出品する。
音楽を題材にした作品を手掛ける清川進也さんの作品は、自動木琴演奏装置「スパイラリズム」。ボールを転がすことで演奏されるのは多くの人が知るエドワード・エルガーの行進曲「威風堂々」で、体内に入った非自己の物質に対して抗体を作る仕組みと重なるワードとして、「追体験」をコンセプトに掲げた作品となっている。
開催時間は、24日=10時~19時、25日=10時~17時。入場無料。