南青山・みゆき通り沿いの「ヨウジヤマモト青山本店」(港区南青山5)で2月8日、レスリー・キーさんの写真展「Singapura(シンガプーラ)」が始まった。
レスリーさんが、ヨウジヤマモト(オム)の2018年春夏コレクションを撮影した写真を展示する同展。
写真は、シンガポール政府観光局協力の下、レスリーさんの母国でもあるシンガポールで撮影。テーマパーク「ハウパービラ」やリトルインディア(インド人街)、マーライオンなど観光名所に加えて、仏教の寺院と博物館を併設した「シンガポール仏牙寺龍華院」、ヒンズー教寺院「スリ・ビラマカリアマン寺院」、教会「聖アンドリュース大聖堂」など、多民族国家であるシンガポールを「象徴する」場所も背景にし、「国民の誓い(Singapore Pledge)」で掲げられている人種や宗教、言語などに関係なく団結した1つの国(民)であることも表現した。
レスリーさんが「どうしても撮りたかった」と挙げたのは、ホテル「マリーナベイサンズ」屋上のインフィニティープールで、撮影は6時からの30分間という限られた時間で行われたという。中でも、モデル4人がプールの水面に浮かび手をつないで星型を作っているカットが「こだわりの1枚」といい、「希望の星を表現したかった」と振り返る。
これまでシンガポールで撮影したことは「ほとんどなかった」というレスリーさん。「シンガポールの文化や世界観を第2故郷の日本で少しずつでも表現できたら」と展望し、「写真と衣装(ヨウジヤマモトのコレクション)、シンガポールの景色、空間デザイナー谷川じゅんじさんが手掛けた(展示)空間全体を見てほしい」と呼び掛ける。
レセプションに出席したシンガポール観光大使でレスリーさんの友人である俳優・斎藤工さんは「(デザイナーの山本)耀司さんが身を削ってつくりだした洋服と、レスリーが身を削りながら生み出した作品のコラボレーション。そこにライブやライフを感じる」と絶賛した。
同店では、レスリーさんの写真をモチーフに、アートディレクター井上嗣也(つぐや)さんがデザインしたアートワークをプリントしたTシャツやトートバッグ(各1万8,360円)を販売する。
営業時間は11時~20時。写真展は今月13日まで。