渋谷区と東海大学(渋谷区富ヶ谷2)が1月30日、「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S-SAP、エス・サップ)」を締結した。
区が2016昨年4月から推進している同協定は、民間企業や大学などの持つ技術やノウハウを活用しながら、協働で地域社会の課題解決を図る包括連携協定で、これまでにシダックスやディー・エヌ・エーなど区内の企業を中心に14社、青山学院大学や国学院大学など4校と同協定を結んでいる。
両者は2015年に「連携協力に関する基本協定」を締結し、同大学生が地域イベントにボランティア参加したり防災に関する取り組みをしたりしてきた。今回同協定を解消し新たにエス・サップを締結し、内容を明確にすることで相互連携の強化を図る。
同大は代々木キャンパスにある観光学部や4月に開設を控える健康学部の特色を生かしたい考えで、観光や地域活性化をはじめ、健康・スポーツ振興、教育・生涯学習など6項目で連携していく。
長谷部健渋谷区長は「東京都でオリンピック・パラリンピックの開催が控えていることから、代々木キャンパスの観光学部と協力することで、新しい観光のあり方も模索していきたい。学生の皆さんが大学の外に出て学ぶ機会を共につくることで、区と一緒になってこの地域を盛り上げていってもらいたい」と期待を込める。
山田清志同大学長は「今回の協定をきっかけに、長谷部区長のイニシアチブのもと既存の活動をさらに拡大・発展していければ」とコメントを寄せる。
締結期間は2020年3月31日まで。