渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)11階で1月28日、レゴブロックで作った渋谷駅周辺のジオラマ展示が始まった。
展示するのはレゴ社認定のプロビルダー三井淳平さんと小学生が制作したもの。渋谷駅周辺で2027年ごろまで続く大規模な工事で再開発が進む中、街の魅力づくりに取り組む渋谷駅前エリアマネジメント協議会と一般財団法人渋谷駅前エリアマネジメントが、「未来のまちづくりの担い手」となる小学生に、レゴブロックで街を作ってもらうことで「まちづくりそのものに興味をもってもらいたい」と同日ワークショップを開いた。
1年近く前からワークショップの企画があり、昨年6月末の写真をベースに設計し、4カ月ほどを掛け大部分を三井さんが制作。160センチ×180センチの土台に、渋谷駅周辺500メートル四方を300分の1スケールで作り、渋谷ヒカリエや渋谷マークシティ(道玄坂1)、東急東横店(渋谷1)など現存の建物や「渋谷ストリーム」(渋谷3)、「渋谷スクランブルスクエア・東棟」(渋谷2)など工事中の建物、渋谷駅前スクランブル交差点などの道路、列車が走る東京メトロ銀座線線路などをレゴ約10万ピースで作った。
三井さんは「渋谷ストリームは(外壁に)縦に模様が入っているところや、建設途中なので骨組み風にするところなど使っているピース数は意外と多い。できるだけ窓枠の比率も合うようにピースを選んだ」と細部にもこだわった。今後、街の再開発に合わせてジオラマも変化する予定だという。
ワークショップは小学校低学年と高学年の2部にわたって実施し、計57人の児童が参加。応援に駆け付けた長谷部健渋谷区長は、参加児童たちに「君たちが街の未来をつくっていく原動力になる。このようなプロジェクトを通して、未来をつくるという気持ちを強く・太くしてくれたら」と呼び掛けた。三井さん指導の下、低学年の児童は首都高速3号渋谷線の道路を、高学年の児童は街中を走る車をそれぞれ作った。参加した子どもたちからは「すごく楽しかった」「難しそうだったけどやってみたら簡単だった」などの感想が上がった。
三井さんは「ジオラマの一部を作ってもらうことはあまりやってもらったことはなかったので、チャレンジングだった。子どもたちも熱心に作ってくれた」と振り返り、「私自身渋谷の街を作っていて、渋谷がめちゃめちゃ詳しくなった」と笑顔を見せた。