見る・遊ぶ

プロラグビー「サンウルブズ」、渋谷区長らを表敬訪問 地域連携強化へ

(左から)田中史朗選手、サイン入りユニホームを着た長谷部健渋谷区長、福岡堅樹

(左から)田中史朗選手、サイン入りユニホームを着た長谷部健渋谷区長、福岡堅樹

  • 298

  •  

 秩父宮ラグビー場(港区北青山2)をホームスタジアムに活動するプロラグビーチーム「ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(通称・サンウルブズ)」の選手たちが1月15日、長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した。

小学校や商店街の連携などさまざまな案が挙がった

[広告]

 2016年からニュージーランドやオーストラリアなど5カ国のクラブチームで争う国際リーグ戦「スーパーラグビー」に参戦している同チーム。2019年に日本で開催される「ラグビーワールドカップ」に向けた日本代表の強化を目的に活動。リーチ・マイケル選手(東芝ブレイブルーパス)や山田章仁選手(パナソニック ワイルドナイツ)など日本代表選手も多く加入している。

 チームを運営する一般社団法人ジャパンエスアール(同)は、興行や普及の観点から地域との連携を重視しており、昨年11月には同ラグビー場のエンターテインメント性を高める「青山ラグビーパーク化構想」を発表。同構想実現に向け、同ラグビー場に隣接する渋谷区との親交を図りたいと、同法人代表理事CEOの渡瀬裕司さん、日本代表でもある田中史朗(ふみあき)選手、福岡堅樹(けんき)選手(共にパナソニック ワイルドナイツ)らが訪問した。

 長谷部区長はオーストラリアンラグビーの元日本代表であり、ラグビーの試合を見に行くことがあるという。「子どものころ(から触れるの)が大事」という観点から、区内の小学生を対象にしたラグビースクールの開催、天然芝を取り入れる予定の区立鳩森小学校(千駄ヶ谷5)との提携のほか、渋谷センター街の「バスケットボールストリート(バスケ通り)」を例に同ラグビー場周辺の商店街と連携した地域活性化などの案が持ち上がった。長谷部区長は「しっかりと根付くことをやりたい」と前向きな姿勢を見せた。

 田中選手は、所属する「パナソニック ワイルドナイツ」が普及活動として、小学校での「タグラグビー」の授業に選手たちが参加していることを例に挙げ、「渋谷区の小学校でも授業でやってもらい、僕たちが参加して触れ合うことができれば」と話す。福岡選手は「商店街でのPR活動に参加するなど、身近に触れ合える機会ができれば」と意欲を見せる。

 同ラグビー場がある青山エリアは「上品な街という印象で、来ると緊張する」と笑う田中選手。周辺には神宮球場やゴルフ練習場などもあり「いろいろなスポーツで地域が盛り上がっているのは良いこと」と話した。福岡選手は「アクセスが良いので、秩父宮での試合の時はたくさんの方が見てくれるのでプレーする選手としてもうれしい」とも。

 福岡選手は「ラグビーは体の大きい選手がやるイメージがあるかもしれないが、体が小さい人がやるポジションがあったり、足が速い選手がいたり、それぞれの特徴が混ざり合って1つのチームが作られる。日本はほかの国の選手に比べたら体は小さいが、大きい選手をバタバタ倒していく爽快感も伝わるのでは」とアピールし、田中選手は「ルールが分からなくても、トライやタックルで感動があるスポーツ。グラウンドに足を運んでもらえれば魅力は伝わる」と来場を呼び掛けた。

 今季、同ラグビー場でのホーム戦は2月24日の開幕戦を皮切りに6試合を予定している。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース