原宿・竹下通り近くの日本製マグカップ専門店「Mug pop(マグポップ)原宿店」(渋谷区神宮前1、TEL 080-4897-3456)が昨年11月、カフェスタンドを併設した。経営はマグポップ(調布市)。
社長の塚松圭さんが脱サラし、昨夏オープンした同店。塚松さんはアマゾンジャパンで食器・日用雑貨・家具を扱う「ホーム事業部」で統括をしていた経験があり、日本製の器は「バラエティーに富んでいる」ことや、マグカップは「誰もが使う」物であることから需要があると考えたという。
出店地は、観光地・文化発信地であることや、若者などに「器の魅力を再発見するきっかけになれば」と原宿を選んだ。店舗面積は約14坪。「マグカップが主役」であることから、白と木を基調にしたシンプルな内装で「自宅のような雰囲気」に仕上げつつ、「日本らしさ」を演出するため壁面には木で格子柄を作った。店内の一角には、マグカップをかさに使った照明も飾っている。
店頭では国内30以上の窯元や陶芸家から直接仕入れるというマグカップ350種類以上をそろえる。藍と白の染付技法で猫の絵などを手描きする有田焼の窯元「しん窯」(佐賀県)の器ブランド「青花」、穴を開けた白磁の生地に粘土を詰めて焼くことで透明感を出す独自製法「水晶彫」が特徴の「丹心窯」(長崎県)、手仕事でしのぎ模様をほどこす美濃焼の「藤山窯」(岐阜県)、常滑焼の「ともの世界」(愛知県)など。単価は1,000円~1万2,000円。
カフェスペースは、「肌ざわりなども実感してほしい」「使用シーンがリアルに想像できるのでは」との思いから新設した。店頭には2~3人が座れる畳の小上がりやスタンディングスペースを用意した。カップは、店頭で販売するマグカップ約30種類から選べるようにし、ハンドドリップで入れるコーヒー(Sサイズ100円~)やエスプレッソ(200円)などを提供する。
オープン後は、20~30代の若者を中心に、休日にはファミリー客も来店するという。4割ほどが外国人で、店舗には英語対応可能なスタッフが常駐する。塚松さんは「350種類以上そろえているので、気に入るマグカップが見つかるはず。コーヒー1杯だけでもいいので気軽に来店いただければ」と呼び掛ける。
営業時間は11時~19時。