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アルバルク東京、チーム最少失点で千葉に連勝 地区最上位対決制し首位守る

最終クオーターで豪快なダンクを決めたアレックス・カーク選手(写真中央)

最終クオーターで豪快なダンクを決めたアレックス・カーク選手(写真中央)

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 アルバルク東京(以下A東京)が1月1日、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(世田谷区)で千葉ジェッツふなばし(同千葉)と戦った。

11得点を挙げたザック・バランスキー選手

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 同じ東地区に属し、21勝6敗で1位のA東京と19勝8敗で2位の最上位対決ということもあり、チケットは完売し3258人が来場した。場内では鳥居をモチーフにしたフォトスポットや、おみくじ、絵馬根付け、福袋の販売などの正月コンテンツも用意した。

 千葉・大野篤史ヘッドコーチ(HC)に「完敗」と言わしめたこの日。千葉のオフェンスリバウンドを5本、3ポイント(P)シュートを1本に抑えたほか、第2クオーター(Q)には千葉の得点を9点に抑えるディフェンスの強さを見せた。A東京ルカ・パヴィチェヴィッチHCも「アグレッシブさを失わずに40分間、インテンシティーを持ってスマートに戦った結果」と評価した。

 試合開始直後から場内の熱気は高く、「レッツゴー東京」「ゴージェッツ」と両チームの声援が響いた。序盤から菊地祥平選手がルーズボールに飛びつき24秒バイオレーション(24秒ルール=攻撃時は24秒以内にシュートを決めるかリングにボールを当てなくてはいけない)を取ったり、千葉・富樫勇樹選手のオフェンスファウルを誘発したり、スチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)するなどチャンスを作り、ダブルスコアを奪った。第2クオーター(Q)序盤に5点差まで詰め寄られるも、馬場雄大選手がドライブとスチールからのダンクの連続得点で追随を許さなかった。その馬場選手は第3Q序盤にリバウンドを争った際に右足を負傷しベンチに下がった。

 アレックス・カーク選手のダンクシュートで幕を開けた同Qは、安藤誓也選手がリバウンドやアシスト、スチールなどでオフェンスをけん引。終盤約3分、得点を抑え込まれるも点差を12点に広げ最終Qに突入。千葉の得点源ギャビン・エドワーズ選手をブロックショット(シュートブロック)したカーク選手は直後にリバウンドからダンクを決めると雄たけびを上げ会場を沸かせた。A東京は終始優位に試合を進め67対49とチーム最少失点数で勝利した。

 前日57対56という接戦を制していたA東京。パヴィチェビッチHCは「2日目の戦い方は大事。ディフェンスの激しさを落とすなと話した」と言い、「メンタルとフィジカルを昨日以上持って戦えた結果、主導権を握れた」と振り返る。

 A東京のエース、田中大貴選手が体調不良でいなかった中、「アタックが無くならないように自分でもアタックしていこうと思っていた」というザック・バランスキー選手はこの日11得点をマーク。後半には馬場選手も出場できなくなったことから、「大貴と雄大がいると、ピック&ロールをやらせてもらえるチャンスが少ないので、ついに俺の順番が回ってきたかと、楽しんでやろうと思った」という。これまでパワーフォワード(PF)をしていたが、今季からスモールフォワードにポジション(SF)が替わったバランスキー選手。「それまでPFをやってきたことで、他のSFにない部分は自分に絶対あると思う。ディフェンスのインテンシティーや激しさ、賢さはキーポイントだと思って出している」とも。

 「2017年の最後と2018年の最初をいい形で終わって、始められるように皆で話していた。良い形になって良かった」と連戦を振り返り、「2018年も自分らしくたくさんの笑顔でやっていきたい。試合では安定したプレーで活躍し、チームが困ったときに救える存在になりたい」と展望した。

 A東京の次のホーム戦は今月27日・28日、アリーナ立川立飛(立川市)に滋賀レイクスターズを迎える。

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