シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で12月16日、画家ヒエロニムス・ボスのドキュメンタリー映画「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」が公開される。
15~16世紀に活躍したボスだが、正確な生年月日をはじめ人物像が明らかになっていない画家で、現存する作品は25点。没後500年を迎えた昨年、スペイン「プラド美術館」の依頼でドキュメンタリー作家のホセ・ルイス・ロペス=リナレスさんが三連祭壇画「快楽の園」を撮影。中世オランダとフランダースの美術史と文化史を研究するラインダー・ファルケンブルグさん、ノーベル賞作家のオルハン・パムクさん、ソプラノ歌手のルネ・フレミングさんらの解説で同作に迫る。
ルイス監督は1955年スペイン・マドリード生まれ。プラド美術館からの依頼で収蔵作品の画家を題材にしたドキュメンタリーを製作しているほか、仏料理国際大会に出場するスペインチームを追ったドキュメンタリー「ファイティング・シェフ 美食オリンピックへの道」(2007年)、1990年にモントリオール世界映画祭グランプリを受賞した「豚と天国」(1988年)などを手掛けている。
公開初日には先着100人に「快楽の園」(地獄編)に描かれている「ツリーマン」のポストカードを進呈する。