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全長200メートル 宮下公園の工事用仮囲いが巨大なキャンバスに

宮下公園の工事用仮囲いをキャンバスに見立てたアートワークの完成イメージ

宮下公園の工事用仮囲いをキャンバスに見立てたアートワークの完成イメージ

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 渋谷区立宮下公園(渋谷区神宮前6)の再開発に伴う工事用仮囲いを巨大なキャンバスに見立てたストリートアート・プロジェクトが12月1日、動き出した。主催はNPO法人「365ブンノイチ」.

アートワークの登場人物の一部

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 同園には30年間の定期借地権を設定し、事業者に選ばれた三井不動産が再開発工事を行っている。3階建ての商業施設の屋上に公園を整備し、カフェや多目的コート、スケートボードパーク、クライミングウオールなどを設置するほか、17階建てのホテルも隣接して建設する予定で、2020年3月の完成を目指す。

 渋谷の繁華街では、壁や仮囲いにスプレーで落書きされるケースが後を絶たず、地元商店会などが消去や防止のための巡回などの負担を余儀なくされている。こうした被害を未然に防ぐため、1日4万人以上が通行する同所の仮囲いを使ってソーシャルアートを制作する。

 明治通りと美竹通りに面した仮囲いの高さは3メートル、全長は延べ200メートルに及ぶ。制作期間は2018年2月~3月で、3メートル×3メートルの下絵50枚を仮囲いに貼り付けた後、美大生・芸大生が本塗りを行う。

 原画を担当するのはイラストレーターの金安亮さん。「一人の少女が愛犬を見失い、探しながら、障がい者やLGBTの人など、渋谷の多種多様な人たちに助けてもらい、ふれ合っていく温かいストーリー」を動画化し、11月に開催されたシンポジウム「DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA 2017」で公式ムービーとして上映。登場人物が延べ50人を数える動画を今回、「豪華版」にして200メートルの作品に仕上げるという。

 同プロジェクトでは1日、クラウドファンディングサービス「キャンプファイヤー」を使って支援の呼び掛けを始めた。目標の支援総額は100万円だが、2日目で早くも45%を突破している。リターンには金安さんデザインのトートバッグなどをそろえるほか、1万円以上の支援で、来年3月に予定する作品制作イベントに参加できる権利も用意する。制作には延べ200人が参加する予定。

 同NPOプロジェクトリーダーの田村勇気さんは「渋谷の一等地で創作させていただくことに感謝している。プロボノと市民でここまでできる、と証明したい。しかし、僕たちだけでは実現できない。クラウドファンディングを通して、このお祭りに参加してほしい」と支援を呼び掛ける。

 クラウドファンディングは2018年1月20日まで。作品の展示期間は2018年4月~9月を予定(延長の可能性有り)。

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