渋谷で「医療福祉」テーマのクラブイベント DJライブや手話で注文するバーなど

クラブを会場にDJパフォーマンスやトークなどを通して医療福祉を伝える(写真は前回開催時の様子)

クラブを会場にDJパフォーマンスやトークなどを通して医療福祉を伝える(写真は前回開催時の様子)

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 渋谷・道玄坂のライブ&サウンド・スペース「SOUND MUSEUM VISION」(渋谷区道玄坂2)で11月26日、福祉とエンターテインメントを融合させた「SOCiAL FUNK!」が開催される。主催はNPO法人Ubdobe(世田谷区)。

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 2010年に「club asia」(円山町)で始まり、今回で7回目を迎える同イベント。DJパフォーマンスやライブ、トーク、展示などを通して、若年層に向けて医療福祉についてメッセージの発信を図る。

 音楽が好きでクラブに通うなどしていた同NPO代表理事の岡勇樹さんが、母親をガンで亡くしたり祖父が認知症になったりする経験をした際、家族の変化に気づけなかったことや知識が無かったことに後悔した経験から、エンターテインメントやアートを交えたイベントとして企画したという。

 今回は、「障害」「生涯」「SHOW GUY」など、さまざまな意味を持たせた「SHOWGUY」をテーマに掲げる。音楽プロデューサーでDJの大沢伸一さん、元ヒップホップグループ「般若」のDJ BAKUさん、インストゥルメンタル・バンド「jizue(ジズー)」、自閉症のラッパーGOMESSさん、作曲家・城隆之さんのソロプロジェクト「no.9」などがライブパフォーマンスを行う。

 そのほか、長谷部健渋谷区長と渋谷ヒカリエで「超福祉展」を開催するなどしているNPO法人ピープルデザイン研究所・代表理事の須藤シンジさんによる「渋谷×〇〇=ちがいがちからに変わる」をテーマにしたトーク、左目の視力を失い眼帯をしているラッパー「ダースレイダー」さんと義手を付けているシンガー・ソングライターHi-Dさんの対談なども展開する。

 場内には、カレーやサンドイッチを提供する自然派タイ料理食堂「2-3-4 SHOKUDO」(渋谷3)、パンやクッキーを販売するパンとスイーツの店「渋谷まる福」、ユニバーサルデザイン商品と医療福祉情報を発信するセレクトショップ「HALU ~Unique & Universal~」(世田谷区)、手話でオーダーする「手話バー」などが出店。

 蛍光塗料でリストバンドを色付けするワークショップや光るネイルアート体験といった子ども向けコンテンツや、認知症の症状をVR(バーチャルリアリティー)で疑似体験する「VR認知症体験プログラム」などのエキシビションも展開する。

 事務局長の舘野友仁さんは「普段の生活の中で福祉に関わる機会はなかなかないと思うが、これからの人生で家族の介護、自身の病気など何かしら関わる機会があったときに、当イベントを通じて得た情報や知識、つながりを思い出して生かしていただきたい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時30分~21時。入場料は、前売り=3,000円、当日=3,500円、中学生以下無料ほか(要別途ドリンク代)。

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