代々木公園・イベント広場で11月23日、「大江戸和宴(わえん)そばと日本酒の博覧会」が始まった。
昨年に続く開催となる同イベント。「日本の食文化を紹介したい」という思いなどから「そば」と、「そば前」として飲む「日本酒」に焦点を当てた。昨年は、平日にはビジネスマン、休日にはファミリーなど時間や曜日で客層が変わったといい、延べ16万人が来場。今年は、プレミアムフライデーを挟むことや、同公園のケヤキ並木などのイルミネーション「青の洞窟」の時期とかぶる相乗効果にも期待を込め、20万人の来場を目指す。
昨年より幅広い北海道から鳥取までのそば店が出店する今回。大根やニンジンなどの具材が入った茨城「けんちんそば」(めん工房ほさか)、茶と韃靼(だったん)の2色そば「満天きらりの韃靼そば」(愛知・蕎麦工房サガミ)などを提供する20店舗が出店する。1杯700円(一部を除く)。
今回、そば職人・高橋邦弘さんの弟子6人によるブースも出店。高橋さんが選んだそばの実をブレンドしたそば粉で打つそばを枕崎産・本枯れ節のつけ汁で食べる「もりそば」を用意。同ブースには開始前から行列ができ、注目の高さをうかがわせた。
一部店舗では同イベント限定そばを用意。芋煮とそばのセット(新庄そば工房、1,100円、1日30セット)、金粉をのせる韃靼そばをカレーにつけて食べる「開運!黄金そば」(増田屋、1,500円、同30~50食)、麺もスープも緑色の「駿河の茶蕎麦(そば)」(塩蕎麦麦本舗、1,200円、同50食)など20種類をラインアップする。
日本酒は北海道から九州までの酒蔵が参加し、岩手「タクシードライバー」、千葉「舞桜」、三重「春鹿」、山口「五橋」、熊本「れいざん」に加え、東京「澤乃井」、岡山「嘉美心(かみこころ)」などの新酒、福島「大七」、山形「千代寿(ちよことぶき)」など冬季に製造した清酒を貯蔵した「秋上がり」など100銘柄がそろう。価格は1杯300円~500円。
寒くなる季節に合わせ、秋田「飛良泉(ひらいずみ)」、三重「若戎(わかえびす)」など5種類を熱かんで提供するほか、北海道「かに鍋」、新潟「アンコウ鍋」、福岡「ホルモン鍋」などの鍋なども用意する。
実行委員長でフジランドのイベント事業部事業部長の下澤龍一さんは「未知数の中開催し、想定以上の驚きだった。求められていたのだと感じた」と昨年を振り返り、「(今回は)時期を変え、日本のおいしい秋を詰め込んだ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~21時(最終日は18時まで)。入場無料。今月26日まで。