渋谷・公園通りや代々木公園ケヤキ並木で11月21日、翌日から点灯するイルミネーション「青の洞窟 SHIBUYA」の点灯式が行われた。主催は地元商店街を中心とした有志などで構成する実行委員会。
協賛する日清フーズ(千代田区)のイタリアン商品シリーズ「青の洞窟」のプロモーション企画として、2014年に初めて目黒川沿いで実施し話題を集めた同イルミネーション。目黒川沿いは車道沿いで安全性が確保できないことなどから、昨年、渋谷に場所を移して点灯した。
公園通りは、渋谷区役所や渋谷パルコの建て替えをはじめ、「Gapストア」などに続き、「Apple渋谷」(渋谷区神南1)が今月25日にリニューアルに向け閉店するなどしている。地元商店会ではイルミネーションの点灯で街の活性化を図りたい考え。主催者発表によると、昨年は延べ240万人以上が来場したという。
期間中、西武渋谷店(宇田川町)前付近から代々木公園ケヤキ並木までの約800メートルを約60万個の青色LED電球で装飾する。ケヤキ並木の路面には「ミラーマット」を敷き、LEDの光を反射させることで洞窟のような雰囲気を演出する。連日18時~22時の毎時00分と30分に約5分間、ケヤキ並木約300メートルでLEDがランダムに光ったり点滅したり、波打つように順に点灯するなど5種類の光の演出を展開する。
期間中、代々木公園内では売店を「青の洞窟Blue Parks」として営業する。ホットコーヒー(250円)やホットワイン(400円)、日清フーズのパスタ「青の洞窟ボロネーゼ」(460円)などを提供する。営業時間は17時~20時(金曜~日曜は21時まで)。
点灯式には「学生時代から遊びに来ている」という女優の栗山千明さんらが参加。同所のイルミネーションに関しては「ロマンチックなイメージがあるので、すてきな男性と見に来られたら」と話した。
普段、夜間の人通りが減るという公園通りエリア。昨年の同イルミネーション点灯期間中は、周辺飲食店の来店客が「通常の倍以上で並ぶ店もあり、反響が良かった」と振り返る渋谷公園通商店会振興組合の小松原一雄理事長。12月には表参道のケヤキ並木もイルミネーションも点灯することから「渋谷と原宿をつなぎ、回遊性を生むことができれば。このイベントをずっと続けていきたい」と話した。長谷部健渋谷区長は「街に明かりがともるのは治安の面でも良い。皆に楽しんでもらい愛してもらえるのでは。長く続けてもらい地域に愛されるイベントになれば」と期待を込める。
点灯時間は17時~22時(イベント開催時などは異なる)。12月31日まで。