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サンロッカーズ渋谷が7連勝 主力欠くも「一体感」で辛勝

22得点を挙げチームを引っ張ったロバート・サクレ選手

22得点を挙げチームを引っ張ったロバート・サクレ選手

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 青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で11月19日、サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)と島根スサノオマジック(同島根)の試合が行われた。

14得点を挙げた長谷川智也選手

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 前日に続く対戦となった両チーム。SR渋谷は7連勝を懸けた一戦となり、会場には2334人が駆け付けた。

 この日試合の分け目となったのは第3クオーター(Q)。1点ビハインドでゲームに入るも山内盛久選手の連続得点で早々に逆転すると、24秒バイオレーション(24秒ルール=攻撃時は24秒以内にシュートを決めるかリングにボールを当てなくてはいけない)をとったりパスカットで相手の流れを断ったり、ダブルチームでミスを誘ったりするなど、島根の得点を9点に抑える堅守で流れを作った。満原優樹選手がスチール(相手の攻撃中にボールを奪うプレー)からレイアップシュートを決めたほか、早いパス回しから長谷川智也選手がフリーで3ポイント(P)シュートを沈めるなどして10点差のリードを奪った。

 試合序盤からロバート・サクレ選手と長谷川選手を中心に得点を重ねたSR渋谷。第2Q序盤は島根に連続得点を許すも、本調子ではないながらも要所で出場した広瀬健太選手がバスケットカウント(得点プラスフリースロー)を奪うドライブ(ドリブルで相手を抜くプレー)などハッスルプレーで食らいつく。最終Q序盤に3連続得点を許すとすかさずタイムアウトを要求。ベンドラメ礼生選手がドライブで果敢にゴールへアタックしたほか、スチールやアシスト、リバウンドとアグレッシブさを見せるなどし、69対62で辛勝した。

 ジェフリー勝久ヘッドコーチ(HC)は「チームで大事にしていることは『一体感』。ハームタイムに選手たちが自ら声を掛け合い直すべき所を話し合ってくれ、3Qの出だしからハードにやってくれた」と振り返る。「早くプレーをしたいが慌ててしまっている場面が、特に攻守の切り替えの時に目立っているので、頭を冷静にしてプレー出来たら。シンプルだが、ディフェンスリバウンドやルーズボールも飛び込みたい」と厳しい表情を浮かべつつ、7連勝には「本当にうれしい」と相好を崩した。

 前節からキャプテンの伊藤駿(たかし)選手がけがで出場できない中、副キャプテンである満原選手は「チームメート一人ひとりに声かけること、ゴールにアタックしたりディフェンスで頑張ったり、プレーでも引っ張っていけるよう意識している」という。7連勝には「何も思っていない」とクールで、「チームの形として見えてきたのが確信に変わってきている。ディフェンス頑張って走る、自分たちのやるべきことをやれば勝てることは分かっているので、どの試合もしっかり勝っていくことしか考えていない」と、自信をうかがわせた。

 長谷川選手は「けが人が多い中で勝てたのは自信にもなる」と連勝を喜んだ。広瀬選手が本調子ではない中、「自分がやらなきゃという思いはあった。ただ、自分も膝をけがしているので、プレーでは無理をしないように見極めて良いプレーができた」と振り返る。ここ数節、コンスタントに得点を決めていることについては、「3Pが警戒されているので、そのあとのドライブやジャンパーは生命線になってくる。絶対に決めないといけないシュートだと思って練習しているので決められている。ノーマークだったら外す気はしない」とも。

 今節、今季初のスターティングメンバーとして出場した菊池真人選手。「不安もあったが出るからには一生懸命プレーしようと思った。2連勝できてほっとしている」と笑顔を浮かべた。島根のシューター佐藤公威(きみたけ)選手のシュートをブロックする場面も見られ、「(勝久HCから)公威さんは点を取るプレーヤーなので、そこを守るよう言われた。ディフェンスだけは頑張ろうと思ったのでそれはできたのでは」と振り返った。

 SR渋谷の次のホーム戦は12月9日・10日の千葉ジェッツふなばし戦。観戦料は、1階自由席=子ども1,700円・大人3,400円、2階自由席=同1,200円・同2,400円。

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