アルバルク東京(以下A東京)が11月17日、アリーナ立川立飛(立川市)でレバンガ北海道(同北海道)と戦った。
リーグ記録タイとなるダンク6本を決めたアレックス・カーク選手
渋谷区をホームタウンとし、今シーズンは同所をメインアリーナに活用しているA東京。同じ東地区対決となった今節は、A東京から伊藤大司選手が期限付き移籍している北海道を迎えた。観客数は1908人。
エース田中大貴選手をけがで欠く中、チームを引っ張ったのは今月22歳の誕生日を迎えた馬場雄大選手。第2クオーター(Q)には、自らのスチール(相手の攻撃中にボールを奪うプレー)からダンクを決めたほか、「チームがふわふわしているのを断ち切りたかった」と、バスケットカウント(得点プラスフリースロー)を得て雄叫びを上げるなど気迫のこもった姿を見せた。劣勢が続く中、最終Qには仲間のスチールからの速攻に走り、ダンクを2本連続で決めるなど最終的に22得点をマーク。「日頃、大貴さん任せな感じがしていて、(前節の)千葉(ジェッツふなばし)戦からその雰囲気が嫌で、自分がやらなきゃという気持ちが強くなった」と振り返った。
ルカ・パウィチェビッチヘッドコーチが敗因として挙げた前半。北海道のアグレッシブなディフェンスに第1・第2Qの得点をそれぞれ10点台に抑えられ、第2Qには北海道に連続得点を許し11点を追う展開となった。第3Qは点の取り合いとなり点差は縮まらないまま最終Qに突入。ジャワド・ウィリアムズ選手の3ポイントシュートや馬場選手の連続ダンクで点差を詰めると、観客からの声援も大きくなり、場内のボルテージは最高潮に。残り約1分で小島元基選手のレイアップシュートで3点差まで追いつくも逆転ならず、76対81で今季3敗目を喫した。
この日、アレックス・カーク選手がリーグ記録タイとなるダンク6本を決めたほか、ランデン・ルーカス選手もダンク2本を決め、A東京はチーム計11本のダンクで場内を沸かせた。
7年A東京に在籍していた伊藤選手が場内に姿を現すと、観客からは大きな声援が送られ「ジーンとくるものがあり、心から嬉しかった」と笑顔を浮かべた伊藤選手。「試合前にチームのみんなが『大司のために勝とう』と言ってくれた。僕もプレーで恩返しができたら良かったが、気持ちが入り過ぎてしまい空回りしてしまった。自分自身のプレーとしては反省点ばかりだが、チームみんなが頑張ってくれて勝利することができたので、今日はよく眠ることができそう(笑い)」と振り返った。
両チームは18日も同所で戦う。