渋谷マークシティ(渋谷区道玄坂2)4階・渋谷区観光協会内の時間制多目的スペース「コインスペース」に現在、コクヨ(大阪府東成区)の新しいワーキングチェア「ing」が実験的に導入されている。
11月7日に発売した同商品は、「座るを解放する」をコンセプトに約3年かけて開発したプロダクト。世界の主要都市20カ所との比較で、日本人の座位時間の中央値が1日7時間(成人の平日)で最も長いという海外の調査結果や、長時間の着座で健康のリスクが高まるという調査データを受け、「座る」という行為に向き合った。
長時間着座の問題の本質を「ずっと同じ姿勢を取り続けること」と位置付け、2層のメカニックを組み合わせることで座面が前後左右・斜めに動くようにし、座っている状態でも体を動かせるようにしたのが特徴。メーカー希望小売価格は9万5,040円~。初年度売り上げ目標は15億円。
同社は同商品を活用して「新しい働き方改革」に取り組みたい考えで、第1弾として同スペースに実験的に8脚を設置している。同社は渋谷ヒカリエ(渋谷2)内にメンバー制コワーキング・スペース「Creative Lounge MOV」を、原宿駅近くにはオフィスを併設するライフスタイルショップ&カフェ「THINK OF THINGS」(千駄ヶ谷3)を、それぞれ出店していることなどから、渋谷での展開を決めた。今後は、「Creative Lounge MOV」への導入も決まっているという。
コインスペースの営業時間は9時~23時。「ing」の設置は今月15日まで。