渋谷で東京五輪・パラ向け「文化」イベント ファッションショーで「笑顔」のドレス披露

最大で8人が同時に着られる「笑顔」のドレス

最大で8人が同時に着られる「笑顔」のドレス

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階「8/COURT」で11月3日、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた文化イベント「MERRY SMILE SHIBUYA for 2020」が開催された。主催は渋谷区。企画・運営はNPO法人MERRY PROJECT(港区)。

車いすダンサー「かんばらけんた」さんのパフォーマンス

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 2020年の東京五輪・パラリンピック開幕まで1000日を切ったことを機に、「東京2020(文化・オリンピアード)」公認プログラムとして初開催した同イベント。

 特別企画として、年齢・国籍・性別・障がいの有無などを問わないピープルデザインを掲げるファッションブランド「tenbo」とコラボレーションしたファッションショーを行った。「笑顔」をテーマにしたショーには、視覚や聴覚などさまざまな障がいのある人や車いすユーザーらもモデルとしてランウェーに登場。30カ国約500人の子どもたちの写真をプリントし、幼稚園や中学生、大人の男性など同時に8人までが着られるドレス(全長7メートル、着衣の状態で直径5メートル)を初披露した。

 当日は、リオパラリンピック閉会式に出演した車いすダンサー「かんばらけんた」さんとダンサーibisさんのユニット「O.F.F」によるダンスライブ、渋谷区が展開するパラリンピックをPRする紙芝居、手話落語研究会「笑草会」代表の大喰亭(おおぐらいてい)満腹さんによる手話落語、渋谷ヒカリエ内に本社を構えるアパレルメーカー「アダストリア」協力の下、既製品を「誰でも着やすい服」にリデザインするワークショップ「コオフク塾 in シブヤ」の展示などを展開。イベントは手話通訳付きで進行した。

 渋谷区のオリンピック・パラリンピック担当部長・安蔵邦彦さんは「五輪・パラリンピックは文化の祭典でもあるので、今後、文化プログラムも強化していきたい。区が目指す『ちがいを ちからに 変える街。』を具現化したイベントになる。(五輪・パラ以降も)助け合いや思いやりの心もレガシー(遺産)にしていければ」と話す。同様のイベントは、来年以降も規模を拡大しながら行っていく予定。

 水谷さんは「笑顔でつながって、未来の希望を感じてほしい。今日のような楽しい1日が世界を引っ張っていけば」と期待を込める。

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