渋谷にオフィスを構える企業が参加するフットサル大会が10月20日、東急東横店(渋谷2)屋上の「アディダスフットサルパーク渋谷」で開かれた。主催は東急電鉄。
オフィスビルを展開する同社が、入居する企業との交流を図り企画。これまで入居する企業と一緒にイベントをする機会が無かったことから、今春からヨガやランニングを試験的に行っており、今回、チーム戦であることから「人数が多く交流が密に行われる」と判断し、フットサル大会を企画した。
1回目となる今回は同社のほか、渋谷ヒカリエ(渋谷2)内に入居するDeNAと、渋谷キャスト(渋谷1)に移転したベイクルーズが参加。女性1人以上の参加が必須で、女性は1ゴールに付き2点計算、女性へのファウルは即PKという特別ルールを設けた。
ウオーミングアップを兼ねたレクリエーションの後、2回総当たりの計6戦(1試合8分)を行った。4連勝という圧倒的な強さを見せたベイクルーズが優勝し、1勝1分け2敗のDeNAが2位、1分け3敗の東急電鉄が3位という結果に終わった。それぞれに、セルリアンタワー東急ホテル(桜丘町)のランチ券、東急ホテルズの優待券などの商品を進呈。優勝したベイクルーズにはトロフィーも用意した。
3得点を挙げ得点王に輝いたのはベイクルーズで商品を各店舗に振り分けるディストリビューターをしている杉崎光伯(すぎざき・みつのり)さん。小学生の頃から25年ほどサッカーをしており、週に1回程度、仕事終わりに国立代々木競技場内のコートでフットサルをしているメンバーでチームを組んだという。足のけがを押して出場したといい、「途中で得点王の商品を聞いて一気に火が付いた。最後のシュートは無理やり打ったところもあるので、とてもうれしい」と喜びを表す。
おそろいのユニホームで出場したDeNAはフットサル部のメンバーでチームを組んだ。その中で、女性メンバーとして「緊急招集」されたのが学生時代からサッカーをしていたという北山茉由さん。入社約3カ月で、オークションの企画を担当しているという。1ゴール(2得点)を挙げる活躍に「まさか点を決められると思っていなかったので、役割は果たせたのでは」と笑顔を見せる。準優勝という結果には「全部2位だったので、次がまたあったら頑張ろうと話している」とも。企業間交流を目的にした同イベントを「普段あまり関わりがないので、すごく良い交流の場を作ってもらえた」と振り返る。
霧雨が降る中での開催となったが、東急電鉄都市創造本部運営事業部営業一部営業推進課の安原昇平さんは「盛り上がっていただけたので良かった」とほっとした様子を見せた。終了後の懇親会では、ベイクルーズがケータリングを振る舞った。「企業ごとのアピールポイントを案内できるので、企業間がいろいろ面でつながりが出てくるのでは」と期待を込める。今後、フットサルは年に2回程度の定期開催を目指すほか、スポーツ以外の分野での交流も図りたい考え。