東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)で10月19日から、短編映画の上映会「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2017-秋の上映会-」が開催される。
俳優の別所哲也さんが創設者となり1999年に始まり、毎年6月に原宿や表参道などで開催されている同祭。今回の上映企画は、今月25日から六本木などで開催される東京国際映画祭との提携企画として行う。
今回は、6月に開かれた「SSFF&ASIA 2017」の受賞作品を含む7プログラム、約50作品を上映する。「美女と野獣」で野獣を演じた英俳優ダン・スティーブンスさんが出演するコメディー「ベビーシッター」(サム・ホアー監督、2011年)を特別上映する。
「受賞プログラム」で上映するのは、ミャンマー中部の乾燥地帯で監督が自ら両親の生活風景を記録したドキュメンタリーで「SSFF&ASIA 2017」グランプリ受賞作品「シュガー&スパイス」(ミミルイン監督、2016年)、沖縄・粟国島(あぐにじま)で受け継がれる風習「洗骨」をめぐりバラバラだった家族が絆を取り戻す物語「born、bone、墓音。」(ゴリ監督、2016年)、俳優・斎藤工さんが主演声優を務めた人形アニメーション「パカリアン」(秦俊子監督、2017年)など。
「注目のU-40日本人監督」プログラムでは、アイドルグループ「HKT48」のミュージックビデオ(MV)も手掛けている現役大学生監督、松本花奈(はな)さんが製作したシンガー・ソングライター竹友あつきさんの「ワレモノ注意」(2015年)のMV、今年、映画「東京喰種トーキョーグール」で長編デビューを果たした萩原健太郎監督作「スーパースター」(2011年)など4作品を上映する。
「世界も認める日本人監督特集」では、伊丹十三監督の初監督作品「ゴムテッポウ」(1962年)、河瀨直美監督「嘘-LIES-」(2015年)、昨年クロアチア・ザグレブ映画祭で準グランプリを日本人初受賞した折笠良監督「水準原点」(2015年)などを紹介する。
最終日には、「岸辺の旅」が第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で監督賞を受賞した黒沢清監督が自身のキャリアを振り返りながら「演出のポイント」を講義するセミナーも予定する。
鑑賞無料(Peatixで予約受付中)。今月22日まで。