渋谷駅周辺で10月12日、「第8回 渋谷ファッションウイーク」が始まる。
2020年の東京オリンピック・パラインピックに向け、ファッションを通じて渋谷を「国際文化観光都市」にすることを目指し開催している同イベント。
「多様なファッションを生み出してきた渋谷らしさ」という思いを込めた「渋谷スタイル」と「MADE IN SHIBUYA」をテーマに展開している。今月16日に渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)で始まる「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 S/S」に合わせて開く。2014年3月に初開催し、今回で8回目を迎える。
参加するのは、109MEN'S(渋谷区神南1)、渋谷キャスト(渋谷1)、SHIBUYA109、東急百貨店本店(以上道玄坂2)、渋谷ヒカリエ(渋谷2)、渋谷マークシティ(道玄坂1)、渋谷マルイ、渋谷モディ(以上神南1)、西武渋谷店(宇田川町)など12店舗。各館では期間中、館内のテナントを入れ替えたり期間限定店舗を出店したりする。
最終日の22日は文化村通りを交通規制し、路上ファッションショーを行う。同イベントに参加する商業施設などのショップ店員がモデルとして参加する「渋谷スタイル」と、若手デザイナーが手掛ける2ブランドが初のランウェーショーを行う「SHIBUYA FIRST STEP」の2部構成。同イベントアンバサダーのミュージシャンで女優としても活動するシシド・カフカさんも登場する予定。
今回はファッション業界を目指す学生や若手デザイナー、アーティストらに体験機会を提供する試みも導入。制作やPRなど事務局内のサポートや、メーキャップアーティストらのアシスタント、イベントを記録するカメラマンなど約20人が参加する。
開催に先立ち、渋谷の氏神である金王八幡宮(渋谷3)では大西賢治実行委員長らが「成功祈願」を行った。大西実行委員長は「(基本的に)クローズドなファッションショーを身近に感じてもらえるような企画。街の回遊性につながるので、地元の商店街としても歓迎している」と手応えを感じているようで、「昨年末のカウントダウンや今夏の盆踊りなど渋谷発のイベントが充実してきている中で、最強の渋谷が見せられるのでは」と期待を込め、「来て・見て・買っていただきながら楽しんでもらえるのが魅力だと思うので、一度足を運んで満喫していただければ」と呼びかける。
インターンで参加する松井友里さん(早稲田大学文化構想学部表象・メディア論系)は「人を集める力のある渋谷で開催することで、ファッション(ショー)を多くの人に開かれたものにしていけるのでは。同じ世代の人に『渋谷=ファッションの街』というイメージを発信できるように力を尽くしたい」、芳澤翔太さん(明治学院大学経済学部経済専攻)は「渋谷に行けば何かがあるというイメージを持っている人は多い。そういった観点でも渋谷で開催する意味があるのでは。ファッションのハードルを下げ、皆が参加できるようなイベントにしたい」と、それぞれ意気込む。
今月22日まで。渋谷では今月21日・22日、「渋谷音楽祭」も同時開催する。