タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1、TEL 03-3496-3661)8階の催事スペース「SpaceHACHIKAI」で現在、スイスの画家・デザイナーのハンス・ルドルフ・ギーガー(H.R.ギーガー)のポスター&アート展が開催されている。
ガールフレンドでミューズだったリー・トブラーをモデルにした作品
1940年にスイスで生まれ、2014年に亡くなったギーガーは、英ロックバンド「エマーソン・レイク&パーマー」のアルバム「恐怖の頭脳改革」のジャケットデザインや、映画「エイリアン」のクリーチャーデザインを手掛けたことなどで知られ、1980年にはアカデミー賞視覚伝達効果賞を受けている。同展は、現在シアター・イメージフォーラム(渋谷2)や東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)などで公開中のドキュメンタリー映画「DARK STAR/H・R・ギーガーの世界」に合わせて開いている。
スイスの「H・R・ギーガーミュージアム」を管理する財団公認の基、同ミュージアムに展示しているポスターやリトグラフなど20点超を中心に、同ミュージアムの写真、「エイリアン2」製作時に、ジェームズ・キャメロン監督がギーガーから提供されたエイリアンの頭部のプロップなども展示する。
「エイリアン以外の作品も知ってほしい」との思いから、人間と機械を融合させたシリーズとして8作品を制作したうちの一つ「バイオメカノイド69」(1969年)や、ポップアート的なアプローチで作られた「パッセージ」(1971年)、当時のガールフレンドでミューズだったリー・トブラーをモデルにした「リーII」(1974年)のシルバープリント(1993年、サイン入り)、ダークな作品を制作していたという1970年代後半の代表作「カタラクト」(1977年)のシルバープリント、トブラーと「スーツケースベイビー」の作品を合わせたギーガー初の作品集「Arh+」宣伝ポスター、同ミュージアム開館を知らせるポスターなど、さまざまな作品が並ぶ。一部作品は販売もしている(5万6,160円~)。
併設する物販コーナーでは、映画のパンフレット(2,000円)やギーガーのアートワークをプリントしたTシャツ(5,400円)、ポストカードセット(2,160円)、来年のカレンダー(3,672円)などを販売する。
開催時間は11時~21時(最終日は20時30分まで)。入場料は800円(物販コーナーは無料)ほか。10月1日まで。