アルバルク東京(以下A東京)が9月24日、三遠ネオフェニックス(同三遠)と公開練習試合を行った。
Bリーグ2017-18シーズン開幕まで5日前に行われた同試合。試合開始序盤、三遠が流れをつかみ14対21とリードを許す展開に。第2クオーター(Q)A東京はジャワッド・ウィリアムス選手、アレックス・カーク選手の3連続得点で1点差に詰め寄るとゲームは拮抗(きっこう)。残り3秒で田中大貴選手がドライブ(ドリブルでディフェンスを抜くプレー)で得点を決め37対35とリードして前半を折り返した。
第3Q序盤、連続3ポイント(P)シュートなどで三遠に再びリードを奪われるも、ランデン・ルーカス選手や田中選手、伊藤大司選手が連続得点でゲームを振り出しに戻す。最終QはA東京のアグレッシブなディフェンスが光る場面が見られるも、ファウルが重なり三遠にフリースローを献上するかたちとなり、78対84で試合終了となった。
開幕まで1週間を切ったが、筑波大4年・馬場雄大選手が教育実習中であることや、田中選手と菊池祥平選手のけがもあり、全員で練習できた時間が短いため「まだ波がある」と話すA東京ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)。「ターンオーバーが多かったこと、フリースローを多く与えてしまったこと、大事な場面でリバウンドが取れなかった」と敗因を挙げ、「残り1週間、まずはディフェンスを練習したい」と話した。
田中選手は「課題が見付かったことをプラスに捉えて、意味のある試合だった。試合後の疲労度など含めてコンディションは悪くない。いい開幕を迎えたい」と意欲を見せた。キャプテンの正中岳城(しょうなか・たけき)選手は「手応えはあるが全てが整っているわけではない。課題があることはやりがいがある。良いシーズンになるのでは」と見据えた。
今シーズンのA東京について三遠・藤田弘輝HCは「フィジカルが強くインテンシティーが高い、規律正しいバスケをしている。レギュラーシーズンは今日のような試合展開にならないと思うので、挑戦者として立ち向かっていきたい」と話した、
A東京は今月30日に大阪エヴェッサとのアウェー戦でレギュラーシーズン開幕を迎える。